昨日で春の東京・阪神開催が終わり、9月まで中央開催はお休みです。メインの重賞を獲れるといい節目になったのですが、うまくいかずに終わってしまいました(阪神12Rだけ何とか獲れてマイナスにならずに済みました)。先週のように弾けなかったですねぇ。阪神のしらさぎSは、何と⑭番人気のコレペティトールが3着でした。穴は「偶数わたり」と睨んでいたので、そこまで押さえるべきでしたが、「遊び心」が足らなかったですねぇ。なお、馬券術としてコレペティトールが決して狙えない馬でなかったことは、このあと触れます。

 両レースの結果は以下のとおりですが、二冠馬チェルヴィニアが57㌔で2着と貫禄を見せてくれたのはよかったです。秋はどこに向かうのか。

 

*〇数字は単勝人気順、□数字は枠人気順= はウラ人気、◎〇▲△の左は当日朝、右は週中の予想、数値は追い切り評価の平均値= は最上位評価。

 阪神11R しらさぎS GⅢ 

1着 キープカルム    ⑤4⃣  ▲  〇  3.6     

2着 チェルヴィニア   ①1⃣  △  △  4.3

3着 コレペティトール  ⑭7⃣  ー  ー  2.6

 

【しらさぎSレース後コメント】キープカルム坂井瑠星騎手ら | 競馬ニュース - netkeiba

 

 東京11R 府中牝馬S GⅢ 

1着 セキトバイースト  ⑤2⃣  △  △  4.3   

2着 カナテープ     ③3⃣  ▲  ◎  4.3

3着 ラヴァンダ     ②1⃣  △  〇  4.3

 

【府中牝馬Sレース後コメント】セキトバイースト浜中俊騎手ら | 競馬ニュース - netkeiba

 

 さて、今日は夏の名物レースの福島ラジオNIKKEI賞や函館記念を検討するつもりだったのですが、両方ともハンデ戦で、まだ斤量が発表されていないので、今日は昨日のレースの反省を含めて、馬券術の検討をしてみようと思います。

 

 わが馬券の師・宮田比呂志さんは、馬の(単勝)人気とは別に「枠の人気」という考え方を提唱していることは、すでにご紹介したとおりです。日本の競馬では出頭数が何頭になっても枠は8つしかありませんので、これを馬と同じように人気順に並べて、本命サイドの1~3人気枠、中波乱を呼ぶ4~6人気枠、大波乱となる7⃣・8⃣人気枠の3つに大別し、レースの予想に役立てようという話です。そもそも7⃣・8⃣人気の枠は、来れば高配当必至の枠ですから、上位3着内に出現する頻度は日にもよりますが、一日2~3回くらいが普通で、それほど多くはありません。昨日で言えば、東京はちょっと特異な日で、12レース中5回も「波乱枠(すべて7⃣人気枠でした)」が出現していましたが、阪神は2回でした。

 今日は宮田比呂志さんの枠人気とのコラボとなりますが、宮田さんの言う「波乱枠」を狙うコツと言いますか、どう先読みをして不人気の馬を馬券に加えるかを考えてみたいと思います。その点では昨日の東京のレースも興味深いのですが、長くなるので、昨日の阪神のレースだけ取り上げてみます。11Rで大穴を演じたコレペティトールが、全然狙えない馬ではなかったことがわかります(まあ完全に後付けですけども 笑)。

 

 まず、昨日の阪神で1Rから12Rで3着以内に入った馬の枠人気と単勝人気の出目を並べてみます。R番号の太字は三連複が万馬券になったレースで、数字は左から1・2・3着、枠人気の数字の下線太数字はウラ人気馬(同枠で人気がない方の馬)赤数字は波乱枠=7⃣・8⃣人気枠、青数字は「わたり人気」を示します。

 

       枠人気     単勝人気  三連複配当

  1R  1 8⃣ 2  ① ⑫ ②

  2R  1 3   ① ③ ⑤

  3R   3 1  ⑤ ② ④   

  4R  3 1   ③ ① ④

  5R  1 2   ① ② ⑨  

  6R  4 3 1  ⑤ ② ①

  7R  3 4 2  ③ ④ ②

  8R  5 1 4  ⑥ ① ③  

  9R  4 1 2  ⑤ ① ②  

 10R  2    ② ⑤   43,620円

 11R  4 1 7⃣  ⑤ ①    152,750円

 12R  5 2    ② ④  12,070円

 

 1Rで「波乱枠」=8⃣人気枠の⑫人気の馬が来たのに、三連複が万馬券にならず(5,770円)、その後も人気馬が強いレースが続いたので、今日の阪神は堅いのかな?と思っていたら、10Rから急に目覚めたかのように荒れ始めたという展開です。昨日の阪神は結局「波乱枠」の出現は、次の11Rを含む2回だけでしたから、貴重な2回目の出現を先読みできるパターンがあるとするなら、それは何かが問題です。

 

 これは経験上の目安ですが、個々のレースの7⃣・8⃣人気枠に147258系列の枠のどちらかが並ぶ場合は、7⃣人気枠が出やすい傾向があると思います。確率はそんなに高くはありませんが(統計はとっていませんが、感覚的にはせいぜい2割くらいです)、たとえば、一日前の土曜の阪神12Rはこのパターンが嵌まりました。枠の人気順は(□数字は枠の人気順です)、

 

 1⃣3枠 2⃣8枠 3⃣6枠 4⃣5枠 5⃣7枠 6⃣2枠 7⃣4枠 8⃣1枠

 

 で、4枠5番のリカントロボ(単勝⑥人気)が1着で、三連複26,070円、三連単227,630円の高配当でした。

 

 では、昨日の阪神11RしらさぎSの枠人気順はどうだったか。

 

 1⃣5枠 2⃣4枠 3⃣6枠 4⃣2枠 5⃣8枠 6⃣3枠 7⃣7枠 8⃣1枠

 

 この理屈でいくと、7枠の馬が狙えるという話です。7枠には11番タシット=⑪人気と12番コレペティトール=⑭人気の2頭が入っています。常識的には、タシットは買えても、最低人気のコレペティトールはなかなか手が出しづらいはずです。しかし、改めて振り返ってみると、昨日の阪神では「ウラ人気」のコレペティトールの方を「買うべき」という「サイン」が出ていました。1Rの未勝利戦で「波乱枠」=8⃣人気枠のヨリナスウィート=⑫番人気が2着に入りましたが、この馬は同枠ブライトノヴァ=⑨番人気の「ウラ人気」だったのです。三連複万馬券にはならなかったので、私も見過ごしてしまいましたが、波乱枠のウラ人気は同じ日に続いて出現する傾向がありますので、もし、この「サイン」を心に留めておけば、コレペティの方が怪しいという気持ちに傾いたかもしれません。もうひとつつけ加えれば、「わたり理論」からしても、前の10Rで⑫番人気の馬が3着に入って穴をあけていたので、次の11Rは偶数人気の⑩・⑫・⑭番人気の馬が怪しいと踏んで、⑩人気のマテンロウオリオンを押さえてしまったのですが、これは判断ミスというか、ちょっと浅はかだったと思います。結局「二重の見逃し」があったなあと反省しているところです。

 

 上に「常識的には」と書きましたが、そもそも「常識的」に馬券を買っていたら、高配当馬券はゲットできません。偶然の産物に何とか道筋をつけて、必然に近づけるというのが宮田式馬券術ですから、機械的に(大胆に)いかないとダメだと、改めて思います。

 

 ということで、今日はほとんど昨日の私的な反省になってしまいましたが、宮田さんも言っていたとおり、一歩一歩階段を上るように技術を磨いていかないといけないと思います。夏競馬は「痛快馬券」を当てて、自慢話でもしたいものです(笑)。本日もお読みいただきありがとうございました。今週も無事でありますように。

 

 

 

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