今日は私的な馬券術について書いてみます。先日の日曜東京11Rの安田記念とその前の10R八王子特別は、私が「枠人気下位作戦」と呼ぶパターンがはまるレースでした。すでにブログの中でたびたび言及してきましたが、Amebaに引っ越ししてから、まだこれについて説明したことがなかったので、この機会にまとめておこうと思います。
この馬券作戦を使うには、まず宮田比呂志さんの唱える「枠人気」を理解しないといけません。馬の(単勝)人気順ではなく、枠の人気順です。日本の競馬では、出走が7頭以下の少頭数にならない限り、どんなレースでも必ず1~8枠の8つの枠のどれかに各馬が入ります。宮田さんはこの「枠」の人気順に着目して、馬券作戦に適用しています。しかし、「枠人気」というのはどこを見ればわかるのか。オッズを見ると、馬の単勝人気順はすぐにわかりますが、枠の人気順は出てませんから、枠連のオッズを見ながら、自分で調べなければなりません。まあ面倒ですが、慣れてくれば、簡単に並べられるようになります。詳しくは以下をご覧ください。
宮田式馬券術のエッセンス⑥ | Winning Tickets for All vol.3
宮田さんの言う「枠人気法則」は、人気順に並べた枠を上位3つ、中位3つ、下位2つの3カテゴリーに分類して、馬券予想の参考にしようとするものですが、私がここでいう作戦はちょっとちがっていて、枠人気上位の5つまでに147枠か258枠のどちらかが収まっている場合、統計上、それぞれの最も人気のない枠が三連馬券の連に絡むケースがあるので、これを積極的にねらっていこうというものです(※36枠は適用外です)。
たとえば、6月8日東京11R安田記念の枠人気は以下のようでした(〇数字は単勝人気順)。
6/ 8(日) 東京11R 安田記念
〇1番人気枠=7枠 ソウルラッシュ① ウォーターリヒト⑤ ホウオウリアリティ⑱
〇2番人気枠=8枠 ブレイディヴェーグ④ ジュンブロッサム⑥ トロヴァトーレ⑧
〇3番人気枠=5枠 ジャンタルマンタル② シャンパンカラー⑭
〇4番人気枠=1枠 シックスペンス③ ダディーズビビッド⑯
〇5番人気枠=4枠 エコロヴァルツ⑦ ガイアフォース⑨
〇6番人気枠=2枠 マッドクール⑩ ウインマーベル⑪
〇7番人気枠=6枠 サクラトゥジュール⑬ ロングラン⑮
〇8番人気枠=3枠 レッドモンレーヴ⑫ グラティアス⑰
当日の朝の段階では、4枠よりも2枠の方が上だったので、258枠の作戦パターンの可能性もありましたが、当日のブログに書いたとおり、この順番は流動的でした。私は、作戦にしたがって、4枠のエコロヴァルツを主軸に据えて馬券を買ったわけですが、レース結果は、
<1着>ジャンタルマンタル② <2着>ガイアフォース⑨ <3着>ソウルラッシュ①
で決着し、作戦どおり147枠の中では最も人気のなかった4枠が馬券にはなりましたが、来たのはエコロヴァルツではなく、同枠の人気のない(「ウラ人気」と呼んでいます)ガイアフォースの方でした。おかげで、三連複の配当は万馬券の10,250円、三連単は65,970円と、①②番人気が連に絡んだにしては好配当となりました。残念ながら「競馬の神様」(宮田さんは「魔女」と呼んでいましたが)の気まぐれか、私的な「読解力」の不足で、馬券は外れでしたが、この馬券作戦が一定程度は有効だったと思っています。
というのは、安田記念の前の10Rも、147枠が枠人気の上位5つに収まるパターンで、こちらはうまく「はまった」のです。同じく枠人気順に一覧にしてみましょう。
6/ 8(日) 東京10R 八王子特別
〇1番人気枠=7枠 フィリップ① アポロプラネット⑯
〇2番人気枠=1枠 ノヴァエクスプレス② ロードオルデン⑫
〇3番人気枠=8枠 モズナイスバディー③ ジャスパーバローズ④
〇4番人気枠=5枠 タイセイレスポンス⑤ フラーハ⑦
〇5番人気枠=4枠 スズカコーズ⑧ ウインダミア⑨
〇6番人気枠=3枠 スティールブルー⑥ エリンアキレウス⑭
〇7番人気枠=6枠 ダミエ⑩ トウカイファクター⑮
〇8番人気枠=2枠 アンスリウム⑪ バンブトンプロ⑬
私は4枠のスズカコーズを主軸に据えましたが、結果は、
<1着>スティールブルー⑥ <2着>ノヴァエクスプレス② <3着>スズカコーズ⑧
で決まり、三連複17,560円、三連単115,960円の高配当となりました。
この日の東京は「枠人気下位作戦」に当てはまるパターンのレースは、4・10・11Rの3つあり、3つとも下位枠の馬が馬券に絡みました。他方、同じ日の阪神では、3・4・5・7・10Rと5つもあって、こちらはすべて馬券圏外でした。……という具合に、馬券検討に当たって、識別するのはなかなか難しいので、すべからく全部買うという手もありますが、資金の問題もありますし、しつこく買っても外れが続いているとついつい諦めてしまって、買わなかったタイミングで来てしまうという結果になりがちです。
統計上、5・6月の東京開催では、このパターンは計44レースあり、三連馬券的中になったのは17レース、率にすると38.6%でした(漠然とした肌感覚でも、半分には届かず、4割くらいかなあと思っていたので、だいたい合致します)。5月の京都は11/31ですから、35.5%で、だいたい同じくらいです。
当てはまらない確率の方が高いんじゃ説得力がいまいちかも知れませんが、主軸に据える馬が人気薄だけに、当たると配当が大きくなるので、試してみるとおもしろいと思います。
明日はグランプリ宝塚記念の調教情報を集約してみます。本日もお読みいただきありがとうございました。梅雨の晴れ間に今日は洗濯でしょうか。一日無事でありますように。