なぜ、リスクを冒して多くの初召集の選手を起用するのか?
今”控え”と呼ばれている選手が、その事をどう思っているのだろう。
“俺は控えだから、レギュラーの選手が怪我などで出れない時、カバーしてチームに貢献出来るよう、準備を整えておこう!”
そう思っているのだろうか?
本気でそんな事を思っている選手だとしたら、代表どころか、チームのレギュラーにもなっていないだろう。
プロのスポーツ選手であれば、普通なら“確かにアイツは上手いが、俺だって負けちゃいない!俺だって試合に出れば活躍してみせる!”
そにような事を思っているに違いない。
その気持ちがなければ、プロの世界で生きていけやしない。
誰だって試合に出て活躍したい。
そして、代表に呼ばれるような選手は、往々にして学生時代からずっと、“試合に出る事が当たり前”だった。
最近、ミランで出場機会を失っている本田が「試合に出れない選手の気持ちが分かった。」とコメントしたという記事を読んだ。
試合に出れない選手の気持ちは、試合に出れなくなってみないと分からない。
本田もずっと試合に出続けてきた。
今、“控え”になっている、柏木もそうだったろう。
そして柏木は試合でその実力を証明してみせた。
でもそのチャンスすら与えられなかったとしたら、彼にその実力を証明する事は出来ないし、世の人も(もちろん僕も)彼の名前を覚えなかっただろう。
この、試合に出られるという事がもたらすチームへの影響は計り知れない。
柏木が活躍すれば同じポジションの選手たちはかなり刺激を受けるだろう。
“俺も活躍してやる!”
“レギュラー”と呼ばれている選手もウカウカしていられない。
その事が、競争を生みパフォーマンスを上げ、チーム力を向上させる。
逆にレギュラーが固定されていたらどうだろう。
レギュラーの人達は“自分には能力があるから試合に出て当たり前だ”という慢心が生まれ、心に隙を作り、いつしかパフォーマンスを低下させる。
さらには、試合に出てない選手への敬意も失ってしまう。
レギュラーでない選手は“どんなにアピールしようとも、試合に出ている選手がどんなにミスをしようと、控えのレッテルを剥がせない”のなら、何をモチベーションに頑張れば良いのか分からなくなる。
とてもチームの為に何かしようなどと、本気で思う事は難しい。
そうなると、チームはレギュラー組と控え組とに別れ、空中分解し、戦う集団ではなくなってしまう。
“出来るだけ多くの選手にチャンスを与えたい”という言葉通り、多くの選手をしかもスタメンに抜擢し起用している、ハリルの采配はチーム力を向上させる上でものすごく重要だ。
しかし、そういう起用が出来る監督は少ない。
アギーレの後にこれだけの名将がよく残っていたと、本当にラッキーだったたと思う。
横浜浪漫海橋屋形船の浜さん
