モンゴル語の達人が語るところによれば、アスカとは、モンゴル語では、昔も今も、「鳥が
飛ぶような高い(けだかい)ところ」という意味だそうである。
そして、日本に留学したモンゴル人の学者が興味を持ち、その旨の論文を提出したのだが、誰にも相手にされず、帰国したとも教えられた。
飛鳥は、明日香とも書くが、どうして飛ぶ鳥と書くのかは、長い間の疑問だった。
ネット検索すると、例えば、あるサイトでは、諸説を紹介して、
1.朝鮮語説では、
(1)安住の地=安宿は、朝鮮語で「アンスク」といい、なまって「アス カ」となった;
(2)古代朝鮮語では、「スカ」=「村」で、これに接頭語の「ア」がつい た。
(1)安住の地=安宿は、朝鮮語で「アンスク」といい、なまって「アス カ」となった;
(2)古代朝鮮語では、「スカ」=「村」で、これに接頭語の「ア」がつい た。
2.インドのアショカ王の名が転じた。
3.「イスカ」という鳥の名が転じた。
4.地形を表す単語、スカ(洲処、砂地)、アス(砂地)の合成語。
5.「スカ」という語には神聖な意味があり、聖地にこの名を付けた。 とある。諸説をうまくまとめてくれていると思う。
しかし、上記のいずれも、何故「飛ぶ鳥」と書くのかの説明にはなっていない。
しかし、上記のいずれも、何故「飛ぶ鳥」と書くのかの説明にはなっていない。
また、万葉集には、「飛ぶ鳥の明日香の里」のように、飛ぶ鳥が明日香の枕詞として使われていたが、いつのまにかアスカと読まれるようになったと言う説もある。渡来人を渡り鳥に模したのであろうか。
その説が成立するためには、先ず「明日香」が「飛鳥」より古い用語であることが証明されなければならない。ところが、どのサイトを見ても、その説明が見当たらない。
また、明日香の地には、飛び交う鳥の数が他の場所とは桁違いに多いというなら、その表現にもなるほどとうなずけるが、そういう事実もないようである。
そうなると、上記の各種通説には、文献的あるいは考古学的な根拠が不明確で、単なる憶測としか聞こえず、「明確な答えはない」というのがフェアな受け止め方ではないだろうか。
その説が成立するためには、先ず「明日香」が「飛鳥」より古い用語であることが証明されなければならない。ところが、どのサイトを見ても、その説明が見当たらない。
また、明日香の地には、飛び交う鳥の数が他の場所とは桁違いに多いというなら、その表現にもなるほどとうなずけるが、そういう事実もないようである。
そうなると、上記の各種通説には、文献的あるいは考古学的な根拠が不明確で、単なる憶測としか聞こえず、「明確な答えはない」というのがフェアな受け止め方ではないだろうか。
そういう現状だけに、モンゴル語との関係を追求してみる価値は充分にあると思う。どなたか、専門家のガイダンスが欲しいところである。