ロサンゼルスからアメリカ子育て、ウェルビーイングライフ、バイリンガル教育を発信中✨
アメリカの現地校ではStudent Councilというシステムがあります。
日本の学校の児童会(生徒会)と同じようなシステムで、主に高学年の子達による学校をより良くするための自主的な活動のことです。
日本だと児童会長、副会長、書記に続き、飼育委員会、図書委員会などの員長も児童会での会議に出席してたかな?という感じです。
日本でもアメリカでも子供達でそれぞれの代表を選ぶというやり方は同じです。
さて、アメリカでの児童会=School Councilの今年度1期目の選挙が我が子が通う学校でも開催されていました。
President(児童会長)
Vice-President(児童副会長)
Historian(書記、児童新聞的な?)
Green Team(緑化活動的な?)
これらの役職を児童の選挙で決めていきます。
この流れが面白かったand ザ アメリカ(私のステレオタイプ入ってますが)だったのでご紹介します。
①立候補したい児童は、決められた日に説明会に参加し、そこでしかもらえない書類に親と先生(去年の担任)から推薦のサインをもらうことが求められています。
② ①の書類を提出後、晴れて立候補者として認められ、選挙までのスケジュールを確認したり、ポスターやスピーチの準備をはじめます。
目立つポスターにしたいねと色々家族会議をしていたのですが、たまたま手元に装飾用のスイッチがあったことをヒントにこんな素敵なポスターを作っていました。
仕掛けありのポスター。スイッチ押したら光るポスター
素敵なアイデア持ってます💡と引っ掛けて作成したポスターは学校で掲示されるや否や、スイッチを押したいキッズが並ぶ、という事態になってくれたみたい
選挙担当の先生も何回もカチカチ押してたよと言ってました
③スピーチ練習
1分以内にまとめて原稿を書き、コピーしたもの一部を先生に提出。内容のチェックがあったそうです。
どんなスピーチが有権者に刺さるのかな、とマーケティングの観点から私も知りたかったのですが、これについては特に情報もなく、娘も考えるのが難しかったよう。だけど彼女なりのスピーチを一生懸命考えて提出していました。
※TLC for Kidsのプライベートチューターをつけているので、その先生にも一緒にスピーチを考えていただきました
④選挙当日までの数日は立候補者はいつもより45分早く登校し選挙に向けての練習を行っていました。
⑤選挙当日はImpressed wear(印象的なふさわしい服装かな?)を着てくるようにと書かれていたので、娘は思いっきりフォーマルな格好をしていきました。(ポスターの衣装も逆算して撮ってました)ちなみにコスチュームNG、小物持参もNGだったそうです。
男の子はかっこよくスーツ着てくる子もいたみたいでした。
⑥選挙当日。
4.5年生の任意の生徒が立候補し、選挙権は3.4.5年にあります。スピーチのあと、投票があり、下校までに当選者が発表されるシステムでした。
結果は、我が子は惜しくも落選していました。
が、大勢の前でスピーチするという素晴らしい経験ができ、うまくいかなかったという経験までできて、過程を褒めることができたのは個人的にはよかったなと思っています。
もちろん当選した方が嬉しいですが、当選したらどうしても結果を褒める流れになるので、ここで一度落ちて、これまでの過程や努力を褒める流れになれたことが我が家の場合はとてもよかったです。
本人、人生で一番緊張して、心臓が口から飛び出したそうです笑
結果もすごくすごく悔しかったそうですが、頑張って準備したことや、一連の流れは緊張感も含めてすごく楽しかったから、また立候補したいと、前向きに終えることができました。
余談ですが、仲良しの友達みんなが同じ役職に立候補していたため、それぞれの票が分散していたようです子供あるある。
この日は家族で娘の努力をたたえ、パーティー(子供のリクエストにこたえ、テレビ見ながらご飯食べる、みたいなダラダラした感じなだけなのですが笑)したり、娘の健闘を褒めまくったりしていたところ、
こんなにいい思いをするなら僕も四年生になったらやってみようかな〜と言ってた下の息子(ご褒美目当て)
どうなることやら、ですが、また一つ経験値をあげた娘のことを誇りに思った出来事でした。
私は子供達が通っているアメリカの学校のことを普段からすごくリスペクトしてるのですが、今回もやはり校長先生が素晴らしかった!
翌日、立候補した児童全員に、校長先生から直筆の手紙が届いていたそうです。
それは勇気を出して立候補し、挑戦したことを褒め讃える内容でした。封筒に入れて、名前もしっかり書かれて、丁寧に子供達に届けられていました。
挑戦したことや努力などの過程をきちんと認めてくれる、校長先生や学校の先生、スタッフ、アメリカの学校のスタイルにインスピレーションをもらうのでした。