現在大学生のお兄ちゃんは、幼少時には子供向けの落語絵本(『えほん寄席』)のCDから落語に触れていました。

 

 

 

 

 

 

 

現在年長さんの娘も、お兄ちゃんが楽しんだ『えほん寄席』のCDから落語に触れ、その他に図書館にある落語の絵本は手当たり次第に読んでおります。

昨年末は、池袋の寄席にまで行ってきました。

年明けは、お兄ちゃんの入っている落語研究会のイベントで落語を楽しんでおります。

そんな落語好きな娘、今度は落語の漫画を図書館から借りてきました。

 

 

ある日、仲よしの喜六(きろく)と清八(せいはち)は、お伊勢参りの旅に出かけることになりました。

この時代、お伊勢参りは行き帰りに一週間以上かけての贅沢な旅で、憧れの一大レジャーとなっています。今の時代には考えられませんが、わざわざ着物や笠を新調してお伊勢参りに出かけます。

途中、狐に化かされたり、見せ物小屋で騙されたり、役人につかまりそうになったり、読者に軽妙な笑いを届けながら、二人はなんとかお伊勢さんに到着します。

 

著者の桂文我さんは、小学生を対象としたおやこ寄席を長年開催されている落語家さんというイメージがあります。その経験を十分に活かしているのか、子どもが笑って楽しみながら学べる内容になっています。

落語は、目と耳と場の空気感の全部を楽しむ、演劇に似た芸のように思えますが、興味のない人にとって寄席は敷居の高い場所に感じられるかもしれません。

”劇”であれば、幼稚園や保育園、小中学校で毎年のように自分たちで作り上げる機会がありますが、落語を含めた古典芸能って”自分で作る(経験する)”機会なんてそうそうないですしね。

気軽に古典芸能や文化に触れるという意味でも、絵本やマンガってすごくいいなと思います。