こんばんは
いつもお読みくださり
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秀山祭九月大歌舞伎2024
夜の部
歌舞伎十八番の内
勧進帳
二代目播磨屋八十路の夢
友右衛門が初役で常陸坊海尊
吉右衛門本人に居て欲しかった
休演でもしていて
復帰してくれるんじゃないかとも
まだ思ってしまうくらいだが
白鸚・吉右衛門の兄弟が昼夜で
新作と古典と
歌舞伎の色んな魅力を伝え
若手も中堅もベテランたちも共にある
歌舞伎座の秀山祭の景色が見たかった
甥っ子の幸四郎は
吉右衛門の数珠を授かり挑む弁慶
身長はかなり違うのだが(幸四郎は比較すればかなり小柄と思う。もちろん吉右衛門が高身長なのだが)花道の出、佇まい、声の響き方、よく吉右衛門の面影を描き出してくれていたと思う
キビキビと鋭く凛々しいが
気負いはつよく見えた
延年の舞の感じが
ああ、弁慶だ。と
「らしく」見えた。
上手いとか華麗とかじゃなくて
弁慶だ。と。そう思えて好きだった。とても。
娘婿の菊之助の冨樫はあまり悔しさのようなものは滲ませずさっぱりと優しい印象
両雄、立派で心のこもった演技と思うが
この日は何故か互いに中央に近い(よく寄って)見えて、かすかなことなのだと思う、ほんの気持ち、、、なんと言えば・・・私の感覚的な理想からは「なにかちがう」としか言えないものなのだが
で
私が二代目の吉右衛門さんに見た劇場の神とも描き出す美しい陣形みたいなものを二人に感じられなかったのが残念だった
ほんの少しふたりの距離が近い気がして(仲良しなのかライバル意識があるのか)
そのために劇場の神の座との関係性と黄金比が消失して感じたのだと思っている
一生懸命な幸四郎・菊之助の姿は役者として必死な様子はかわいらしくさえ思えたが
そう思うと、染五郎が前回吉右衛門との共演のときに変声期で上手くいかなかった悔しさからきちんと成長と落ち着きを見せていて、行儀の良い立派さだったと思う
数珠は
やはり後見も含めて
思い入れ深く扱っているのが
感じられて
泣けてきたりする
幸四郎と菊之助
いっそもっとハッキリと
火花を散らせられる演目とお役を当ててみたくなる
存分に火花を散らしあえるお役
どんな演目が良いだろうか
私は今日も腰が痛い(靴下が履けない)
では、また