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六月大歌舞伎
夜の部
初代中村陽喜・初代中村夏幹 初舞台
魚屋宗五郎

感想です

観劇時万全でなくてさらさらな感想


妹の死の真相に禁酒の誓いを破ってしまい酔いの勢いで相手の屋敷へ殴り込みに行ってしまう宗五郎(ビートたけしさんがこの演目で祝幕使われてるの某事件の皮肉みたいだなって思っ・・・・ごめんなさい😇)
真相の奥のさらに妹の死の真実が判明し寛大なとりなしもあって宗五郎一家は無事の大団円をむかえるこの物語

(それでもどうも私は物語としては好きになれないのです。ハッピーエンドなのだけど死んだ妹がどこか実は家族から除外されているような気分になってしまって何かが苦手です。このモヤモヤ抱えるくらいなら妹が化けて出てくれたほうが余程良いなと思ってしまうのです。なんの違和感なのか。今の私の理解力の低さゆえの勘違いなのか。でも何か苦手です。)

私は苦手な物語ですが

獅童さんたちのお芝居はとても魅力的で役の心が伝わりこの家族たちが愛おしくなるような素敵な舞台となっていました

獅童さんの宗五郎の心の描き方
伝わり方、私達への広げ方みたいなの
勘三郎さんの感じがある気がして
おはまが七之助さんなのも大きいのかも
(私は勘三郎さんの宗五郎は観たことがありませんので勘三郎さんの宗五郎は想像でしかないですが)
憎めなくて母性を刺激してくれる可愛げ・愛嬌がありました
シリアスな状況で、でもお酒の美味しさ(欲)に引っ張られている弱さ(お酒の香りに思わず【いい酒だな】となるとこ勘三郎さんの感じがふわりした気がする。懐かしい感覚。十八代目の宗五郎は観たことないけど)
酔いの段階、感情の高ぶり
こういう言葉のチョイスが相応しいのかわかりませんが
見事だったと思います
心のある段取りというのでしょうか

酔いの段階で
肉体も見事に変わっていて
芝翫さんの宗五郎も段々酔いと感情の高ぶりようと心の動きがその肉体にも現れて物語とともに身体が熱く赤く汗だくに変貌していって驚異でしたが
獅童さんの宗五郎の肉体も変貌していってゾッとするくらいでした
役者というのは恐ろしいものですね
肉体すら変化させ得てしまう

ちょっとおっちょこちょいぶりもあるようなその弱さも愛嬌も愛おしくなる獅童=宗五郎でした


孝太郎さんのお役は真面目だけどついついお喋りしすぎてしまう女性の“感じ”がこのお役を身近な存在の気分にしてくれ物語の導入らしく思えて好きでした

宗五郎女房おはまを七之助
宗五郎父を権十郎
小奴を萬太郎
活き活きとして、チームとして楽しげな息、獅童さん宗五郎を中心に彼をどんどん盛り上げていくみんなの感じ(物語はシリアスですが宗五郎の酒乱ゆえに騒動が盛り上がっていく様子)とっても楽しく【家族】らしく在ってワクワクしました。
権十郎さんが今回も本当にいきいきしてて彼の充実が素晴らしいです
毎月出会えるのが幸せです
萬太郎さんも今回の息、前回(博多座)からもっと深化した気がします
七之助さんのおはまも獅童=宗五郎と似た者夫婦な、おっちょこちょいぶり(明るさ)もあるような女性像で、この家族のわいわいぶりいいな、と思いました


松緑さんのたまたま行きあった自然さ宗五郎への友情ぽさ
魁春さんと七之助さんが芝居をやり取りしているのが何かとても嬉しく感じたこと
隼人さんの岡本綺堂【番町皿屋敷】また観たいなーと思う登場

坂東亀蔵さんはお声の使い方がお父様にますます似て感じてかなり好きでした
もーーーーっとじーーーーーくり語りかけるモードでも大丈夫だけどなと私はおもいましたがこのスピード感は亀蔵さんの若さかもしれませんね(と書きつつ別にべらぼうにせっかちだったわけではない)


陽喜さん、夏幹さんのちいちゃいぶりが愛おしくて愛おしくて、抱きしめたいくらいでした
なんなのこのかわゆい存在は!
私は母性全く強くないのですがたまらなかったです
獅童=宗五郎、まあ、やっぱりお背中向けてても、この場面は父親がでちゃうよねぇ🤭✨㊗️微笑ましかったです


🌸

ビートたけしさんの祝幕
公開のタイミングは限定的な様子で3階席の私は寄りの撮影が出来ませんでした

きもちよい祝幕です😆✨



今日も素敵で無敵な一日と
なりますように

では、また!