おはようございます
いつもお読みくださり
ありがとうございます
歌舞伎座
四月大歌舞伎
双蝶々曲輪日記〜引窓
背景、夜の景色で(空が黒い)
私はこのほうが自然に思えて落ち着く
扇雀=お早の『おお笑止』は前に映像(歌舞伎座さよなら公演)で見た時の響より好きだと感じました
松緑=濡髪がやってきてお早と顔を合わす
互いに見知った関係であるその自然な雰囲気がいいな、と思いました
花街の香りがふわりとあってでも今はしっかりと女房で。いつも扇雀さんにはどこか知的な印象の方が勝っていた私でしたが、今この家庭にあって幸せなのだろうな充実しているのだろうなとぱっと伝わるお早の姿と思いました
郷代官に取り立てられうきうきと明るく嬉しそうな梅玉=与兵衛の様子や濡髪が母の実子と悟ったときのつんと拗ね責めるような口調がどこかかわいく思えました。そして大小を置いて町人の身分に戻ってみせるそのある種軽やかさ。(セリフの響きにことさらあけすけな変化はみせない)ただ真面目堅物に生きていたわけじゃない空気シリアス一辺倒じゃない感覚がある。『もう一人の息子』としての哀れよりはその軽やかな感覚がおしゃれにすら思えておもしろかったです。リアルさとでも常にあり続ける義太夫のお芝居を生きる面白み。この塩梅。だから歌舞伎見物をやめらんねぇ。のだわ。
実母とお早の配慮と思い遣りに対して松緑=濡髪本気で泣きだすのかと思えるような思い入れを見せてくれていていました。つられて泣いてしまいそうになりました。
東蔵さんのお幸はそもそも郷代官の妻なのだという貫禄が堂々とあってでもそんな人が懸命に大切に貯めていたお金すら出して実の子の為もうひとりの息子に手をついていることがうるる・・・🥲
この家の中に『こういう家族のカタチ、絆が確かにある』とリアルに思えさせてくれた彼らの【引窓】味わえてよかったです。
見逃さないでほしい。
葵太夫の義太夫は今回も心地良く
役者さんとも黒御簾の中の響きとも響きあって舞台の上のすべてが活きるよう。すみずみまで味わい尽くしたい気持ちになって役者への賛辞拍手を喜ばしいと思う心とでもどの響きも味わいたいからそこは拍手ちょっと止まって〜!となってしまう心と大葛藤でした。
それくらい舞台が活きて心に染み入る響きで
惚れる
平岡丹平:松江
三原伝造:坂東亀蔵
松江さんのInstagramのお姿にこの頃やけに私“トゥンク❥”します。ミニシアター系映画の主役彼で撮影してくれる監督いてくれないかな。もう少しいろんな角度で役者松江を味わってみたいです。
亀蔵さんも同じくでもっとお役みたいですね
今日も素敵で無敵な一日と
なりますように
では、また!