おはようございます×2
いつもお読みくださり
ありがとうございます

歌舞伎座
三月大歌舞伎
菅原伝授手習鑑〜寺子屋


竹本葵太夫Xより↓
『型』、系統の違い様々
私は違い理解していないのでこのハイブリットチーム?の今回の面白味半分もわかってないと思う

愛之助の迫力がインパクトで
入門したての幼子を利用・犠牲にしていく説得力をビシビシと感じた。覚悟・ある種の狂気、眼力にも声のどっしりとした響きからも。
また彼は新悟・梅枝ら女方たちとの絵になりようも顔の見映えにとどまらず美しかった。緊張感・形の美しさがお互いの役の心を舞台に描くようでいいな、と思えた。
新悟が何か頭抜けた印象がある。しっかりとそしてはっきりと『若手が頑張ってる』とは違う実のある力、舞台映えを感じ見ごたえがある。
菊之助の松王丸は登場時の刀を杖にヨロリと立つ彼の風情が好きだった。物語の中間は仕草の一つ一つもまだ段取りめく。
彼の松王丸は何かリアルな感覚がある気がする。結末を知る万年初心者にもとてもわかりやすいがネタバレはしない塩梅。我が子の首に対してリアクションはあまりしないのだなと思った。じっとこの犠牲の痛みに耐えている横顔が印象に残る。そしてその美しさ。


🌸
全体、くっきりはっきり演じつとめている迫力と魅力

🌸
脇を支えるひとりひとり
その統制ぶり一致団結ぶりが凄まじいと思った
脇を支える人たちの実力がどれほど欠かせないか

だが寺子屋に親たちが子を迎えに来るくだりは思いの外さらさらサッサと済んでしまった印象

🌸
ご見物が子役たちひとりひとりに優しい拍手をさていた日

涎くりを鷹之資
ハキハキとしたお声
かわいらしいが
素の彼の優等生ぽさが自然出て見えてむしろそこに微笑ましい気分

丑之助さんが指先まで気を張り詰めてお役をつとめているのがわかる
この身で背負う役者としての重責と役が重なるように思えた

🌸
終戦が遠くなく生々しい頃
日本人はどのようにこの物語や他浄瑠璃作品をうけとめていたのだろうかと思ってみていた
読み返せていないので正確ではないが例えば戸板康二さんらの作品を読むと戦争の被害者でもあり加害者でもあるご見物の物語と重なる心境見物の心持ちにハッとなったことがあった気がする(読み直したい)

愛之助、菊之助
絵になりようと心があることと
両方揃って見えて充実した舞台と思う

葵太夫の舌技

本当は、通いたい。