おはようございます
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1月歌舞伎座
壽初春大歌舞伎
夜の部
息子

歌舞伎美人より
【息子】みどころ⬇

雪が降りしきる冬の夜。江戸の入り口にある火の番小屋で一人寂しく焚火にあたる番人の老爺(松本白鸚)は、気に入らない相手には口も効かぬ頑固者。小屋に顔を出した捕吏(市川染五郎)も相手にしません。しかし、両親を探しているという一人の若い男(松本幸四郎)が入ってくると、自分にも9年前に上方へ出た立派な息子がいると話し出す老爺。実はこの若者こそ、今はならず者となった息子・金次郎で…。
 英国の戯曲を小山内薫が翻案し、大正12(1923)年に初演。江戸の市井の薫りが繊細に描かれ、親子の情愛が胸に沁みる名作です。はからずも再会した親子のやり取りが涙を誘う舞台をご堪能ください。



歌舞伎座の広い舞台の上、雪世界(土地の特徴がわかるものは何もない白の世界)に火の番小屋だけがありました。とってもシンプル!小屋の中は細々と作り込まれていて・・・
【コンセントを差し込むところを開くと小人の部屋がある設定のリアルなミニチュア】を動画で観たことがありますがそのような雰囲気に感じました★

父と子の再会と再びの別れの物語となっていましたが、再会する親子のやり取りはなかなか素直にいかなくて、推理劇な趣き。どこでこの火の番小屋のおやじは息子と気づいたか、どこからどこまでが嘘か真か・・・
【舞台:雪の火の番小屋、人物:火の番の男、そこへやってくる男、若い男】という設定だけ与えられた三人がアドリブで展開していっている感覚すらあって。絶対違うんだけど。そしてネタバレして観にいってしまったからやってきた男が何者かを探るドキドキ感は薄らいでしまったのですが(それももっと私楽しんでも良かったかも)
役者さんの力量台詞のさじ加減ひとつでどうにでも展開していきそうな感じにドキドキしました。
高麗屋三代が紡ぐ演技の応酬台詞の応酬楽しかったです。白鸚さんの役者人生の深みがシンプルな設定の中に映えてもっともっと白鸚さんを観たくなる。かっこよかった。染五郎さんが生き生きしていておじいちゃん大好きなんだろうなとか思えるし幸四郎さんの素直じゃない息子っぷり可愛かったし(切ないんですけどね)
シンプルだけど高麗屋三代を味わえて嬉しかったです🌸
この三人なら原作のままの設定でも似合いそうですね☺️✨


解釈は色々できそうですし
台本が手元にほしいところですが

十代後半で別れた息子のことがわからないということあるのかなと思ったけど、余程雰囲気が変わっていたのだろうし、恐らく再会してすぐわかっていた、わかっていたけど存在を忘れることにしていた彼は実際に記憶に蓋をしてしまったのカナと思いながら観ていました。
そして多分染五郎さんのお役も幸四郎さんのお役が火の番小屋の男の戻ってきた息子だと気づいていたけど知らんぷりしてくれたのカナ?
ずっと幸四郎さんのお役を愛してくれているという女性(会話の中にしか登場しない人物)もどこから火の番小屋の男が男を息子と気づいたかで解釈かわりそうです。息子を思って嘘をついてくれたのかもしれないし、真実かもしれないし。真実だったらめちゃくちゃせつないよ😭 


白鸚さんかっこよかった♪


今日も素敵で無敵な一日と
なりますように

では、また!