おはようございます
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2024年01月歌舞伎座
壽初春大歌舞伎
昼の部
狐狸狐狸ばなし
男と女の騙し合いの
ブラックコメディ(恋愛のもつれや殺人行為があります)
演じる人達によって雰囲気ががらりと変わることがおもしろかったです
今回は私の中では主要人物を演じる人達みんながかわいく見えました(説明していきます)
『笑い』よりはどこか『人情話』に展開していきそうな空気感がずっと流れていて大笑いというよりはクスッと。何故かエンディングむかえるといい話見たねという気分になってしまうくらいの雰囲気でした。不思議でした。
私はそれすらも色々おもしろかったですが(役者が好きだし、演じてによって作品のテイストががらりと違うことそのものが楽しかったから。)この空気感を作れるならせっかくならこの演目ではなく人情味のあるようなあったかストーリーかむしろ振り切って黙阿弥の悪婆でも活躍するようなのみたいなとは思いました。
私が一番笑った【狐狸狐狸ばなし】は大阪平成中村座で観たときのものです。その前にもその後にもほぼ同じメンバーで【狐狸狐狸ばなし】上演ありましたが、大阪平成中村座上演版がアドリブもこれでもかといっぱいにあってテンポも良くてどんどん盛り上がっていっていた記憶です。ほぼ同じメンバーなのにこんなに雰囲気違うのかと驚いた記憶。
芝翫さんの法印が全身セクシィみたいになっていてなるほどこの物語に登場する女性二人が離れられなくなるわけだなあとその存在感で納得させてくる勢いで凄まじかったし大阪版みんなノリノリで面白かったです。可愛げもあってドキリとしたものです。当り役のひとつと思っていたのですが次に私が目にしたときは何か違っていて同じ人(達)でもこんなにも変わるのかと思いました。でも芝翫さんのつとめていたお役の中でもハッとさせられた体験を持つ役のひとつでした。
錦之助さんの法印はなぜか爽やかで少年味すら出て(尾上右近さんに合わせてくれていたのかも)でも一生懸命に法印という男を演じている錦之助さんがかわいくてかわいくて困っちゃいました。かわいかったですが、ニンというのですか、全然違うのではと思います。はじめてこの演目を見る人には親切ではない配役な気がしますが、でもかわいかった。尾上右近さん演じるおきわと(周囲の人達には迷惑もあるだろうけど)心の根っこでは深く繋がり合ってる感じがありました。だから間男の味が云々とかの台詞は錦之助さんだと説得力に欠けると感じはありました(芝翫さんの法印のかわいさはそこにも説得力があって無茶苦茶な展開なようでいて【人間】を感じていました)いっそこの2人でダークラブコメディではなく人情話の真っ直ぐな恋でも見てみたいくらいでした。
尾上右近さんのおきわ
女方がっつりでコメディに挑む
男と女のダークな関係もありつつなお役
先に黙阿弥な世界観で悪婆でも見たかった気がしましたが堪能です。
右近おきわも根っこがピュアに見えたように思います。欲的な要素は控えめな気が。
野崎村ならお光合いそうと今ふと思ったり
青虎さんが法印に惚れ込むおそめで
まんまるな雰囲気で凄くかわいかったです☺️牛娘とあだ名されちゃうお床ぶりな女のコ。でもお嬢様らしいです。
青虎さんかわいかったです。私なら舐められまくるのは嫌ですが(そもそも私は極端なくすぐったがり)青虎さんならそこも乗り越えてもいいかもしれない。抱きしめたくなる感じでした。優しそうでかわいかったんだよ!
青虎=おそめがすこーーーんっ!と転んで見せた場面があってリアルに転んでしまったのか?いやでも痛そうではなく軽快にも見えたから演技?青虎さんも身体能力値高そうなのでどっちかわからないけどそれが何かとても見事でした。青虎さんが客席に愛されているのも感じました。
主人公の上方の女方あがりの手ぬぐい屋伊之助をつとめる幸四郎さん⬇
中村亀鶴さんは上方のお芝居の憎まれぽいお役だったり印象的につとめていて、またその評価も聴こえてきて、嬉しいです。
年齢的にはもうやることはないかもですが、彼がある演目で見せてくれたギバの美しさは忘れられません。とんぼそのものがしっかり見についているのかな。その身体の使いよう見事で眩しくて宝物の思い出でめちゃくちゃ尊敬してます。
今回も印象的なのっそりぶり、独特のペースがあって、この物語の世界を固めてくれていました
亀鶴さんこの間玉三郎さんが出した【髑髏尼】愛之助さんと福之助さんがそれぞれ勤めたお役1人で二役でやってみたらどうだろうかと思いました。
澤村宗之助さんは夜の部の【息子】に絡めた台詞を言ってましたね🌸🤭🌸稲垣吾郎さんに再会を希望されたとか★いつかがっつりお二人共演したりしないかしらん😆㊗️嬉しい
梅花さんのお声
響くだけで私元気になるようです
今日も素敵で無敵な一日と
なりますように
では、また!