おはようございます
いつもお読みくださり
ありがとうございます

(ブログ・カテゴリー芝居は違うなと思ってるのですがどう分類するか考えてて芝居となってます)


昨日はこちら

舞踊名作集 Ⅲ
〜五十七年を舞納める〜

午後の部へ行ってきました。


長唄【鷺娘】
唄:
杵屋巳三郎、杵屋巳之助、吉村辰三郎、杵屋巳津二朗
三味線:
杵屋栄八郎、杵屋五助、松永忠三郎、今藤龍十郎

鷺娘:中村梅彌

梅彌さんの肉体の存在感が大きく圧倒的でした。まばたきの様子、上を見上げるようなときの表情、やはり福助さまとご姉弟なのだなあと思うそっくりぶりでした。(←逆か)色っぽかわいい。成駒屋!神谷町!大向うも。手ぬぐいをお顔に掛けるような動きに少し苦戦している様子がありましたが引き抜きも鮮やかに気持ちの良い、愛らしさ溢れ、そして迫力も味わえる(←バトルモードになるの)成駒屋の鷺娘でした。上手く言えませんが梅彌さんの全体の優しい感じみたいなのは勘九郎さんにもほんのりと似てる気がしました。
傘を開いて片手に持ってもう片方の腕を伸ばしてるみたいなときの感じ好きでした。

🌸

義太夫・長唄【小鍛冶】
勅使 橘道成:花柳寿楽
三条小鍛冶宗近:中村橋之助
弟子春彦:花柳登貴太朗
弟子秋彦:花柳源九郎
巫女小枝:花柳ツル
童子のちに稲荷大明神:花柳壽輔

浄瑠璃:竹本葵太夫、竹本翔太夫、竹本拓太夫
三味線:鶴澤慎治、鶴澤翔也
三味線、胡弓:鶴澤卯太吉

唄:杵屋巳三郎、杵屋巳之助、杵屋巳津二朗
三味線:杵屋栄八郎、松永忠三郎、今藤龍十郎
大薩摩:吉村辰三郎、三味線:杵屋五助


舞踊の方々と歌舞伎役者の橋之助さんとが一緒に居ることで少しそれぞれの世界の雰囲気の違いを考えられた気がしました。言葉にできる程は私には説明出来ませんが。
もしかすると橋之助さんにとっては最後の初代国立劇場舞台出演の可能性もあるのでしょうか。凛々しくおつとめでした。
花柳寿輔さんの童子と稲荷大明神は幽玄な雰囲気でそよそよと実りの季節の風がそよいでくる雰囲気でした。稲荷大明神が花道を引っ込んでいって最後に鳥屋に入るその直前にも隙きのない気を発していて客席のすみっこの私すら見通されてる気分になりました。ドキッとしました。


🌸

一中節【尾上雲賤機帯】
狂女:井上八千代
三太郎:井上葉子

浄瑠璃:
宇治はる、宇治きぬ、宇治はん、宇治かよ
三味線:宇治をと、宇治し乃
上調子:宇治まき

人買いに子どもを攫われた母親が正気を失い物狂いとなって我が子を訪ね歩く姿を描く隅田川物のひとつだそうです。
井上八千代さんの舞踊をずっと実際に目にしたかったので念願叶いました。
彼女を見ているとまるで鮮やかな手品や魔術を目にしているかのようでみるみると息を引き込まれてずっとときめき続けてるみたいな気分になってしまいました。
なにかさわやかで
次々目の前に一瞬にして花束を出現させられて手渡ししてもらってるかのような・・・
次はどこから花束を出現させてくれるの?とワクワクと楽しくなってきてしまうくらい☺️
かっこよかったです
すっかり彼女の芸に口説かれてしまっていました


観に来て良かった・・・


囃子:
藤舎呂浩 / 田中佐幸・藤舎円秀・藤舎清之・藤舎呂英・望月太津之・望月正浩・藤舎呂近 / 福原徹彦・藤舎推峰





国立劇場といえばのタンポポシャンデリア
二代目は無事に建つのかな



何か車の事故があったそうで客席から出たら下手側ロビーが封鎖されていていましたが(衝立を立てていました)終演後の人波の導線は問題なくごく自然に帰宅できました。外で警察車両もお見かけしましたがこの日の紀尾井町夜話でもそのお話が出て(紀尾井町に連絡が入ったらしい)劇場側で怪我人などは居ないらしいということは知ることが出来ました。びっくりしました。


驚きましたが
井上八千代さんの余韻はつよく
今もとても心地よいです

普段歌舞伎役者さんに見慣れているので舞踊家さんたちの舞踊はやはり新鮮です
味わいがなにか違うものなのだなと思います




今日も素敵で無敵な一日と
なりますように

では、また