おはようございます
いつもお読みくださり
ありがとうございます


激熱ですね
自宅に居ないほうが
この夏の暑さから身を守れる私の現実・・・😂


🎑

神奈川県 歌舞伎鑑賞教室
双蝶々曲輪日記〜引窓

大千穐楽(昼夜)感想です



お得な値段なので
応援する役者さんを一階席でたくさん
目にできるのが嬉しくて
節約はじめの月にするはずが・・・
できなかった・・・😅


そんなわけで
さて

🎑

今月見てきた中でこの日の芝翫さんは
帰ってきたときの歓びよう(玄関でいったんご見物にも歓びを見せてくれるようなの)や家の奥に濡髪が居ることを知らないゆえのお早とのやり取りに滲む愛嬌はそのままに演技(動き方を含めた)の【にぎやかさ】を少し【さっぱり】させていたように見えました。
先日観たときのお顔の変化のしようも落ち着いていてさっぱりモード。おや。

お声の疲れを指摘するようなSNSをお見かけしたのでどうかなと心配でしたが昼の部で松江さん彦三郎さんをお家に上げてから戸口の外でひとつ咳払いはしていましたが聴いているぶんには調子は悪くなさそうでした。

【お幸の様子から察する与兵衛】のところはたっぷりと演じているように感じました。大千穐楽だからかな😌

この日の夜の『両腰させば南方十字兵衛、丸腰なれば今まで通りの南与兵衛。相変わらず八幡の町人、商人の代物、お望みなればあげましょうわい。』という台詞の中に武士として町人としての変化を大げさにではなく自然にでもはっきりと聞いたように思いました。

お母さんによろこんでもらいたい一生懸命な芝翫さんの与兵衛を堪能しました。


🌸

梅花さんのお幸は
国立劇場で私が観てきた梅花さんのお幸ら
年齢を重ねた弱さの滲む憐れさつよめと思って見ていましたが
紅葉坂ホールでは決断力の強さを底に感じるお幸になっていたように思いました。
つよいひとなのに二人のこどもたちに迷うこころと姿。
高麗蔵=お早との関係もこの一ヶ月どんどん深まっていったように見えました。


🌸


この日は私はじっくりと高麗蔵さんのお早の色っぽさに感じ入っていました。うなじもまぶしく。遊女であったお早のぽってりとした色香の面影。与兵衛に事実を知らせず説得しようとして喧嘩じみるやり取りは痴話喧嘩のようでどことなくイチャイチャした感じがあるのですが(芝翫さんの与兵衛が少し甘えっぽい)恋人時代の様子が浮かびます。恋しあってきたのだとわかる二人でした。昼の部引窓を閉じる高麗蔵さんの姿の美しさにハッとしました。

🌸

錦之助さんの表現する濡髪の丁寧な心の動きにすっかり涙腺がやられました。
何度もこの物語をおってきた私自身の成果もあるのかな😌(なんて)
苦悩する色っぽさ、今の立場にまでなって人間の大きさを感じるつよさ、そこにほんの僅かだけこぼれた幼子にも見えるような実母への想い(お幸のお膝にお顔を寄せるところのお声の加減に濡髪関としてとはちがう姿を見た気がします)錦之助さんのお顔に見惚れながら私はホロホロ鳥でした。

そして彼を思い遣って命をかけてくれるお幸お早の姿も熱くまぶしかったです。
芝翫さん与兵衛と家族がみせてくれるほのぼのな関係性と錦之助さん濡髪と家族がみせてくれる関係性が最初に観た頃よりも観るたびより熱く深く響きあって見え『良い舞台を観たなあ』という充実感がありました。

昼の部は終演のアナウンスのときに再びご見物の方々が拍手してくれていました。夜の部の方々(夜のほうがお子さんづれが多かった)は拍手は少なめでしたが一緒に見に来たお子や妻さん夫さんとふむふむなるほどと観劇後も一生懸命な様子もちらほら😌夜は芝翫さんの見せ場に熱心に手をくださる方が居てくれなにかしみじみと有り難く思っていました。私何様目線だけれどね💦

鑑賞教室というかたち
親子券、学生券というお値段と機会
必ず実を結ぶと信じています


🎑

座席位置的に花道の役者さんのお顔がよく見えたのもあって松江さん彦三郎さんのお役としての厳しい顔つきも堪能。お二人の息の合いようは最後まで見事でした。


🎑


私はまだ物語の
ことばのひとつひとつに表される明暗
お役の心の明暗のひとつひとつも
まだ全然わかって無くて
味わいきれてなくて
落ち込みつつ

今までよりずっと
無知と勘違い全開ながら
なにか知るたび
この物語を好きになっていっています

もっと知った状態であればなと今まで観てきた名優たちの舞台に懺悔です



今日も素敵で無敵な一日と
なりますように

では、また