こんばんは2
いつもお読みくださり
ありがとうございます

連投ごめんなさい
かけるうちに書いて投稿します


歌舞伎座
八月納涼歌舞伎

新作歌舞伎
手塚治虫:原作
日下部太郎(またの名を山崎咲十郎さん*お汁粉屋のお役で出演もなさってました!):脚本
新選組

感想です


急遽の歌舞伎座行き決意で
原作未読で
予習もなにもなくでした。

しかも実は
日生劇場の件など動揺をひきづり
じっくり味わえる心の状態でも無くて😂

でも書くのだ

原作は1963年(昭和38年)1月号〜10月号までの「少年ブック」連載作品とのことです。筋書に手塚治虫さんのこの作品についての言葉が少しだけ掲載されていて【いたってフィクショナル】【異次元の世界の新選組物語】ということで、とはいえ、“新選組”だし歴史物の堅い雰囲気かなあとなんとなしイメージしていたのですが…

手塚作品を知っているとフフフってなる要素いっぱいで(とはいえ私は全作読了しているわけではないです)舞台美術と“効果”の使い方が漫画リスペクト!と思いました。みんなめちゃくちゃ嬉しく敬意を込めて作業したろうなって感じられる、あたたかで、とても美しい大道具たちであり美術でした。かなり大散財でつらかったけど生で向き合えて良かった。
坂本龍馬の登場の場面の“目で読む効果音”(笑)であるとか主人公ペアの歌之助さん福之助さんの対決シーンも花火と共に深めていた絆ゆえに哀しくも美しい景色になっていて好きでした。

三部制だからなのか、千穐楽の慌ただしさか、はたまたこの作品の特徴か、とてもスピーディーに展開していってました。歌之助さん福之助さんは手練じゃないちょっとこそばゆさも感じてしまうような若さとその初々しさが、爽やかさになっていたように思います。声量は控えめな印象でそれは病み上がりだから?


原作未読なので原作と雰囲気似てるのか等意見を持てないのがもどかしいところですが歌之助さんの雰囲気は優しくてちょっとお声も時々女のコかしらんなくらいな感じ。劇場を見回すようなときの感じお父さんに似てるなあとかそんなことばかり考えちゃったごめんなさい。福之助さんのお役はスパイということよね?すごいつよい役だった。でも近藤さんのこと悪く言うのは私も赦さない!😤(歴史上の人物で好きな人物の一人だから)お汁粉好きなところは同士!と思っていました。髪型フサフサ部分愉快。決闘しながら二人の大切な想い出話していくのちょっとずるい。泣きまくりよう。泣いちゃうわよう。やーめーてー😭✨あーーー😭😭😭😭😭でした。


勘九郎さんがストーカーゴリラじゃなく新選組の近藤勇役ででも生真面目そうに見えてコミカルな感じもあって優しげでもありこの配役嬉しかったです。七之助さんは土方歳三で居るだけでビリッとした感じなるほど未来の鬼の副長。沖田総司を虎之介さんで無邪気さとか末っ子チーム中の末っ子感可愛かったです。近藤・土方・沖田三人のほのぼのもたくさん見たくなる。坂本龍馬役の扇雀さんはその知的な感じが国内にとどまらず世界に目を向いていて歌之助さんのお役に刺激ときっかけを与える人物でなるほどでした。

芹沢鴨を坂東彌十郎さん。存在感面白かったです。生き生きとして絵になりこの【新選組】という作品世界を生きていてかつ歌舞伎役者【坂東彌十郎】でした。新作にその存在で歌舞伎という説得力を増してくれているように感じていました。

鶴松さんのお役は歌之助さんのお役を仇として追うのですが最終的に恋に発展しそうな、この“しそう”な距離感がまた初々しくてかわいかったです。橋之助さんのお役は前髪とかお花とか気障だった(褒めてる)改めて橋之助さん見てみると雰囲気柔らかいなと感じる私でした。上方のお芝居の主人公たちも向きそう???

最後は夜明けだ船だ旅立ちだ!ドーン!でこの背景は原作通りなのかな、見比べたいな、と眩しく眺めてました。手塚治虫さんの作品の歌舞伎化新作の主役として花道を歩む気持ちはどうよ?どうよ?おめでとうございます!という気持ちでいっぱい拍手しました。だってあんなに小ちゃかったのにな(私の歌之助さんの印象は歌舞伎座さよなら公演【実録先代萩】に凝り固まってる)千之助さんともコンビ組んで何かやって欲しいな。

歌舞伎座で歌舞伎役者さんがブラックジャックなお医者さまを生きてくれたり【アッチョンブリケ】やってくれたりの大サービス!


でももうちょっと
全体のスピード落としたバージョンでも見たかったな😌✨このスピーディさが主演の若手たちの初々しさを急所にしない効果もあったのかなとも考えてもみるけれど。
再演も期待しつつ。



とにかく
不安のない中
たっぷり味わいたかった、というのが今日の私の反省😂



でも
フレッシュさ炸裂
どこか爽やかな

かつ
手塚治虫作品リスペクトがあふれる
一本でした



何度も言うけど再演
重ねてほしいな
コロナ渦じゃなくなった劇場の空気で
この新作がどう練られてゆくかも私は見たい







では、また