こんばんは☆
いつもお読み下さり
ありがとうございます

ちょっと今日は
いろんなふわふわに出会って
気持ちが持っていかれてしまってました☆

さて!

七月大歌舞伎
夜の部

通し狂言
星合世十三團
成田千本桜

22日
幕見にて!

(列に並んでいたら地面にお芝居の桜吹雪がチラホラ。これがうわさの桜吹雪かあと 笑)

あしあと


ざっくり感想!

義経千本桜を海老蔵さんが十三役早替りで成田千本桜として通し狂言として上演!
まず十三役、と聴いてびっくり!
早替りの十役も私はまだ見たことがないのだもの。
しかも通し狂言として
夜の部だけでの上演。
出来るの?!チューでした☆



なるほどスピーディーで

私が見た日には21時30分より早く終演をむかえていた気が…。くそう、初日も観に行っておきたかった!笑い泣き

早替りはやはり鮮やかで見ていて替わったことに気づかなかった役まで多々あるほど。(私だけですか?!)

その目まぐるしさのなかで
ベテランたちがしっかりと支えている印象でした。

義経千本桜、と名がついて決して舞台の上で『主役』ではない『義経』なのだけど
今回梅玉さんの存在感と共に
義経を感じられたのが
私のなかで発見…だったように思います。


私は通常のかたちで
義経千本桜を通しで
見たことがないので判断に困るけれど



海老蔵さんの
めまぐるしさ…
あふれでるエネルギーと
義経は義経で
引力のような
負けない?受け止めてくれる大きさ。
なんだろう
小屋の中にふしぎな
宇宙が出来ていたように
感じたのだと思います。


このエネルギーバランス?を
感じられたことが
すこぶる私にはおもしろかった爆笑




そして
いつもとはちがうレベルで俯瞰して作品を眺められた感覚、もあるのかな…



うーん?



あしあと


スピーディーなぶん
見たことがある場面では
あ!ここ削られている?というところもあって削られた部分もしっかりと
この役者さんたちで演じているのを見たいなと感じますので
(どの場面も思い出や思い入れが出来はじめているから尚更ですし、素晴らしい配役ですしね)

それが物足りなさにどうしてもつながってしまうのかなと思いました。
求めてしまいますよね爆笑やっぱり!どの場面も魅力的で好きでそれを演じる役者さんたちも好きだから…じっくりたっぷり味わいたくなります。

(ナルト歌舞伎※演舞場versionや南総里見八犬伝を見たときの感覚にもちかかった)



そんなふうに
見えにくくなったこともあるけれど
見やすくなったものもあるのかな、と。


ここまで早替りの意味を
考えてみているのは、海老蔵さんの小金吾に、ああ、いいなと感じて。他の人物とのちがいがおもしろく思えたからだと思います。
ただめまぐるしく衣裳を変えているだけではないのだなと、そう思えたから、そこを出発点に考えてみています。



↓以下、感想メモです。断片的。むやみに長いです。ごめんなさい…

あしあと


口上人形
古風なはじまり方
歌舞伎座の広い空間、広い舞台にちょこんと座る人形の様子がかわいらしい
ポンッと膝を扇で叩く様子が妙に気に入る。
演じる役者さんたちの名前が読み上げられる。会場は拍手。十三役、海老蔵さんの名がずっと続いて盛り上がる。

見たことがない場面で
この人たち、誰なのだーと思いながら見てました。
(私の理解力ガーン)
文楽だと普段でも見ることが出来たりする場面なのだろうか。こういうとき自分の文楽経験値の低さがうらめしい。

劇中口上となり海老蔵さんがご挨拶と説明と簡単に。あるとないのとでは観客の感情移入がだいぶかわると思う。単純に…うれしい。

義経のために自害する卿の君と
介錯をする卿の君のお父さんの存在が新鮮。はじめてみました!父と娘の場面があるなんて…!
海老蔵さんの卿の君、きれいなのだけど迫力がおさまりきれていない感じが、ちょっぴりツボに入ってくすりとしてしまいました☆
そしてここの静御前の雰囲気がすき。


弁慶が戦ってます。つよいつよいびっくり
天水桶に打ち取った首をポイポイ放り込んでゴローリゴローリ!そのなかでかき混ぜたりします。落ち着いて考えるとかなりこわいですが豪快でぶっとんでいて思わず笑ってしまう場面です。すごいな。すきです。


鳥居前
あ、見たことがある場面だ!でした(笑)
あの豪快な弁慶のあとに
この場面が続くのかと納得と新鮮。


あしあと


渡海屋・大物浦
魁春さんのお柳が美しい。
見とれてしまう。

右團次さん迫力。
魚づくしはなかった。

知盛~弁慶?!
そうくるとは思ってなかった!

法螺貝を吹く弁慶と
首をゴロゴロする弁慶(鳥居前で義経に叱られる弁慶)は
同じ弁慶なのだよなと改めて知る。
バラバラで見ていると同じ人物に思えないから。


天の川が歌舞伎座にあらわれる。
幕見席からだとよく見えないが通路にも光が浮かんでいた。後見がなにがしか光源をもっていたのかな。花道にも光る玉…魂?が浮かび、さらに今度は真に霊魂となった知盛が花道に浮かぶ。
袴がだらりとせずきちんと水平を保っていたりして、吊られているのではなくだんだんと昇っていっているのだと感じさせてくれました。上がり方もみごと!


あしあと


木の実・小金吾討死・すし屋

いがみの権太。お兄ちゃん度はひくめ(妹とあまり絡まないからだと思う。ビビビがなかった)
あ、権太の父様も海老蔵さんか!


そして左團次さんのお姿を見れてホッとしたー!


なんだろう
ここまでくると
だんだん
海老蔵さんが怪人二十面相みたいに思えてきて愉快になっていった私です(笑)


あしあと

場面前後してしまった気がしますが…

『木の実』(初めて見る)で
尼妙林=萬次郎さん やはりお声が魅力的。なんともいえない色っぽさ。

お金をゆすりとるのに成功した権太なのだけど、お金を見失うハプニング。きまりの場所じゃないところに蹴ってしまった様子。舞台の上と一番前の客席と、あそこあそこって…指差してあげてました(笑)なんだかほのぼの☆
息子の手を握るところいい場面ですね!
あと、権太の足癖わるいとこ、好きだ。妻の裾をめくるところとか。
女房(であり母である)な児太郎さんとのやり取りもたのしく。



『小金吾討死』(初めて見る)
小金吾が美しかった。
今回私がかなり
こころひかれたところ。
小金吾としての肉体のあり方。



…こうしてみると私は今回初めて見る場面がいっぱいびっくり



『川連館』
海老蔵さんの九郎狐
とても懐かしい気持ちに。
映像で十八代目の九郎狐を見たあとの海老蔵さんの九郎狐だったのを思い出した☆
そのときより狐ことばの印象がちがう気がしました。どうちがったのか考えているのですが…わからない💦


忠信狐
身軽さ。軽やかで。あぶなげもなく。
やはりたのしい。
スピーディーな展開で想像していたよりだれないでここまで見ているのだけど
じわりじわりと私に疲れ。

最後は
本物の忠信が活躍する。源九郎狐も助けてくれて。身内を亡くした忠信と、親を鼓にされた狐が、共に。
胸熱…!
大切な存在を失う哀しみも苦しみも敵を撃ち取ったからといって癒えるものではないけれど、それでも。



金色の襖が美しく並び連係し迫力の立ち廻りをみせてくれて

趣はちがうが勘三郎さんの法界坊を思い出していた。この日は歌舞伎座についてから幕見券が手元にくるまでの間、ハエさんがそばにとんでいたからかもしれない。この日はちょっと落ち込んでいることがあったのだが、なんとなし和んだ。ただの通りすがりのハエさんだとしても連想で勘三郎さんを思い出せるから。


忠信がんばれーてなるんだけど
でも敵対してる人たちも海老蔵さんなのだった!チュー


桜吹雪が豪快に投入!されて
客席に降り注いで
切口上であっさりとさようなら☆
理屈ふっとんで
ものすごく
さっぱりとした気持ちになりました。


千年としふるとある狐(源九郎狐かな)が語ってくれた物語みたいにも思えてきた。源九郎狐も色々な姿に化けるから、連想で。



幕見だから記念にも拾えないのがちょっとさみしいけど、すごい光景だった(笑)


外に出たら霧雨で
おや、初音の鼓の力かなと、考えて
楽しい気分で帰宅したのでした☆


ディレクターズカット版?はどんなだろ????いっそ!海老蔵さんのための芝居小屋を立ててこの作品を1日がっつり、こっちも宿泊対応覚悟で見てみたかった気もしますし😁

(でも無理はしてほしくない)


また

ひとつひとつの場面も
早替りじゃないバージョンで
海老蔵さんたちで見てみたくもなりましたおねがい

義経千本桜、素敵な場面がいっぱいあるのね!改めて感動!私たちは素敵な作品に巡り逢えてるんだ!


と、と、と!
書ききれている気がしないけれども!

また思うことあれば
あらためて!


あしあと

素敵で無敵な夜を
お過ごしくださいませ!


では、また!爆笑