おはようございます。
いつもお読みくださりありがとうございます。



未来座=裁=
カルメン2018

ソル組晴れ公演

24日行ってきました☆


この日は朝から雨ふり雨
少し喘息の発作気味でしたチュー
我ながら体が弱い!



ソル組晴れ


異国の女カルメン=市川ぼたん さん

市中警護団団員ホセ=中村橋之助 さん

傾き者のリーダー・エスカミリオ=若柳吉蔵さん

市中警護総領レオポルド=西川扇与一さん

女曲舞の長イザベラ=花柳幸舞音さん

ホセの恋人ミカエラ=藤間眞白さん


慶長時代の日本を舞台に
和洋混ざりあった世界観で

台詞の一切ない
舞踊劇が展開されます
このポスターのホセの衣装、だんだらの模様や『市中警護団の武士』という設定

新撰組隊士みたいびっくり


薔薇

私の
初『カルメン』は
日本舞踊になりました☆


原作未読
オペラ、映画や漫画等も未見


音楽はさすがに聴いたことがありますがオペラではどんな場面なのか、歌詞はどんなものなのか、といった知識は私にはありません汗汗汗汗

かろうじて読んだWikipediaと
YouTubeで聴いてみたカルメンが唄う『ハバネラ』が頼りでしたが……

(2019/3/21追加↑)


さて、感想をアップ


何せ、記憶力のない私
初めて見る方々がほとんどで
視力が弱い私は扮装が変わったりするだけで誰が誰なのかわからなくなっていることもガクリ
思い違い、勘違いご容赦を汗




会場に着き、席で開演を待っていると担当理事である松本幸四郎さんの素敵ヴォイスでご挨拶放送があって楽しかったです爆笑


初めて参加する未来座

初めての雰囲気で緊張。

拍手のタイミングなどどうしていいか戸惑いました。なんだか拍手の習慣を失っている自分がいるぼー汗汗汗
大向うや拍子柝や附けの音というものにすっかり馴染んでしまっているのか、な???





プログラムのあらすじの言葉をお借りしつつ。

舞台は慶長時代(1596~1614)
※大きな地震や関ヶ原の合戦、江戸幕府開幕に、大阪夏の陣冬の陣などがあった時代※


乱世の終焉と新しい時代への期待と不安

街は

市中警護総領レオポルドの悪政や

エスカミリオの率いる傾き者たちの無法があるものの


出雲の阿国さん的な女曲舞のミカエラさん達がいたり

物売りの人たちが盛んに商売をしていたり

にぎやかで活気に溢れている様子で


警護団団員ホセと恋人ミカエラの純粋でほのぼのとした恋を町の人たちがあたたかく見守っている様子すら見えます。



そこへ、異国の妖艶な女カルメンが現れて…


薔薇




カルメンは

かぶきものエスカミリオ(たちは盗賊っぽいのです)を誘惑の雰囲気で

エスカミリオの恋人ぽい方と(イザベラさん???)と激しい修羅場になったり
(カルメンは勝利しエスカミリオの傍らに)

警護団に捕らえられたカルメンですが
そこでもその魅了の力は凄まじく


ホセ


そして
総領レオポルドも彼女の虜とし
自由を得るカルメン。


助けに来たエスカミリオも現れて
混乱のなか


ホセはレオポルドを…!



堕ちていくホセと
男性達を魅了していくカルメン


しかし
Wikipediaで読んだようなオペラ版とは一味違う様子でした。


別の男にこころを移すカルメンと
嫉妬にかられ殺害に至るホセ


というより


ホセへの想いがあるもそれを受け入れないカルメンと
一途さのあまり引き返せない道をすすむ若者ホセ


なのかな

考え途中であせるあせるあせる

でも

『盲目物語』の秀吉とお市
『黒蜥蜴』(三島版)の黒蜥蜴と明智小五郎


彼らのように対等に、そして、戦ったり駆け引きをする関係ではないのですが

私は
カルメンの死に

彼らに
近いものを感じました。


赤と白のカルメンの着物の変化は
こころの変化でもあるのかなと。


哀しい結末ですが

ホセをつつむ
カルメンのあたたかな空気が

印象に残りました。



薔薇


私自身はスピーカーから流れる音楽でのお芝居に慣れていなくて
すこし耳がつらかったです。


そして
生演奏だったらもっと
演者さん達の肉体が
自由になれるんじゃないかなあと思いながら見ていました。




薔薇


銃がぶっぱなされたり!!!
雷が轟いたり

心臓がひっくりかえる場面多数!!!


え゛!ハッハッハッハッ


たまげた!


今回花道はありませんが
客席通路を使うことも多くて(主に正面ですが)


橋之助さんは上手客席通路をゆく場面
ぼたんさんは下手客席通路をゆく場面

ありでした☆

やっぱりうれしいものですねチュー


薔薇


台詞がないのも新鮮で!
歌もないし!
義太夫さんもいません!

演者さんの肉体表現がすべてです!


薔薇


市川ぼたんさんを
生の舞台で初めて見ました爆笑

目線が自分の座っている方向に向くだけでドギマギしてしまいます!妖艶ぶり!

男性の橋之助さんと並んでも
華奢な印象はなく
揺るぎがない感じが格好いい。


成田屋だあえ゛!きらきら!!


うごめき躍動する熱い肉体にワクワクとしてました☆


なんというか


男とか女ではなく

成田屋だなあ

と思いました。
上手く言えないけれど。



ホセ役の橋之助さん
一途な役柄そのままに緊張感のある雰囲気。


普段男性同士の舞台に見慣れているので女性と並び絡むと妙に緊張してしまいます(笑)
照れてしまうというか。
私が照れてどうするビックリマークビックリマークビックリマークとつっこみどころ満載ですけども。


ホセと夢の中のミカエラとの踊りが印象に残りました。成駒屋のかおり。
ホセの、柔らかみ、でかしら。


そして、ミカエラ、キュートですキラキラ




カルメンにこころ奪われ
自身は牢に閉じこめられ
しかし当のカルメンは自由奔放
その様に苦しみ

殺人を犯し
そのトラウマに責められ
苦悩し
堕ちて
放心するような様子などは

『二人椀久』の椀久のようだなあとも。



はかなげな。


結末に向けてワイルドな装いになってからのホセの雰囲気はまたそれとも違う印象で
決意なのか、すっきりした感じに思えました。


なぜカルメンを手にかけなければならなかったのか、は

考え途中ですが…


うーん。

もう一回見たかったです。


私の理解力のなさ!

薔薇



自警団総領レオポルドと団員たち
エスカミリオとかぶきものたち
女曲舞イザベラと風流舞の皆、町の皆



群舞の華やかさ、きらめき、たのしく

ぱっと空間を掴まえる感覚や拡がる空気感、初めましての方々が多くて、新鮮でした~爆笑





薔薇



カーテンコールもありまして

本編とは違うおどけた様子など見せてくれる方など

袖から橋之助さんに引っ張ってこられる演出の花柳輔太朗さん。鏡獅子の弥生のようでした(笑)




表に出ていたソル組バージョン看板
反射する素材で周囲の映り込みがどうしてもあるので加工してます。



ルナ組お月様と見比べてみたかったなあ。



↓パンフレット(700円☆)

タロットカードかっこいいラブ



●パンフレットの内容は●


日本舞踊協会会長
担当理事


仏日交流160年を迎えたカルメンの原作者メリメの母国フランスと
西日外交関係樹立150年を迎えたスペイン(オペラ『カルメン』の舞台はスペイン)両大使館大使


スーパーバイザー
二世花柳壽應

演出
花柳輔太朗

振付
猿若清三郎、西川大樹、花柳輔瑞佳

皆様のごあいさつからはじまり



稽古場風景

ソル組晴れ対談
(市川ぼたん×中村橋之助×花柳輔太朗)

ルナ組お月様対談
(水木佑歌×花柳寿楽×花柳輔太朗)

配役、あらすじ、スタッフの紹介

使用楽曲リスト


…となっていました照れ


薔薇


朝は雨ふり
ソル組公演のあと外に出ると

見事な
晴れ晴れでした爆笑



縁起良さそ☆






なんだかこの作品を『歌舞伎』にしたものも観てみたいな、という気持ちにもなった


カルメン2018


ですおんぷおんぷおんぷおんぷ



10時追記↓
鐘の音が
暗い印象ではなく明るく
絶望感のようなものが不思議となく
清々しいような気持ちにもなって。

オペラ版や2003年版もやはり観てみたいな、そう思いました。

人物の関係を整理できたので

もう一回は見たかったです!チュー





それでは
今日も素敵で無敵な1日に
なりますようにあひる