3月11日
三月大歌舞伎
昼の部
芝浜革財布
記憶違い勘違い多いかと思いますが感想を…
初めて見る演目です。
チラシによると初代三遊亭円朝さんの人情噺『芝浜』を元にした世話狂言。
円朝さん、というと
怪談牡丹燈籠のイメージでしょうか。人間の欲ってこわいね、というような
落語では立川談志さんのドキュメンタリー番組で…途中からか、聴くでもなし耳にしたことはあるような???(うろ覚え)
印象に残ったのは…
浜辺で財布を拾うところ
うすっ暗い浜辺、芝翫さんの白い足と…おしり!に目がいきます。まぶしいっちょっと、役者さんとしての素顔がのぞくような、どうだい?なんてお顔に見えなくもないような(笑)
『文七元結』につづいて『芝浜』でも八代目の素敵な足を堪能出来るとは思ってなかった。
孝太郎さんがしっかりものの奥さま☆あとでわかるけど一才姉さん女房設定らしい。
砂浜から旦那が帰ってきたら、床がね
たぶん“砂”かな?汚れてて、ざりざりしたもの拭き掃除しているんだなあと、わかるようなそんなところも印象に残りました。
この女性は色々なところに気を回しているのがわかるような雰囲気です。
納豆売りを初めて見ました!松之助さん!
ただ納豆を渡すだけではないんですね。色々と混ぜてくれてるみたい?
何を使って何をしているのだろ?
もっとよく見れば良かった。
『なと、なっとう、なっとう!』
楽しいなあ。
納豆は苦手だけど、美味しそうだな、と感じました
浮かれて仲間を集めての酒盛の場面。
へべれけに酔っぱらいながら
各々自分の妻の自慢大会に発展。酔っぱらいの夫たち、のろけるのろける(笑)ちょっとケンカになったりしてね。
まったくもうどうしようもないわねえ、といった雰囲気の旦那たちだけど、あたたかな光景です。洗いもの大変だなあ、とか酔っぱらってモノ壊さないでよ、と思わず思ってしまうような。
男同士の和気あいあい感
明治座で若駒・橋之助さん福之助さんを見たときより、はるかに声の感じが落ち着いている印象で、ホッとしたり(余計なお世話)。博多座の経験は大きかった、のかな
大金が手元にあるから大丈夫大丈夫なんて政五郎と
宴会のあとの残骸
この状況に手を打たないといけないと、なっていったんだろうなあ。
金貸し(梅花さん)も現れてくどくどとお話をしたりしてね。二人の現実。
財布を拾ったのは夢だよと話す妻。嘘をほんとにするために色々と先回りして工夫したんだろうなと思わせる様子、ばれないようにと懸命な姿が印象に残ります。
なにもかも夫を思っての『嘘』
夢なわけないだろうと家のなか今朝の行動を辿っている政五郎・芝翫さんと、女房おたつ・孝太郎さんの呼吸。
妻の言葉を信じる政五郎。
素直ですね
心を入れ換えて、その三年後。
お正月の準備中の様子。
家も立派に夫婦揃ってこざっぱりしてきれいになって!奉公の少女もいるの?
二人は見た目だけではなくて、すっきりしゃんとした様子への変化。
政五郎さん、変わったなあとハッとする。
生まれ変わった夫に、嘘をついていたことを打ち明け詫びる妻。
拾った財布を届けていたこと
持ち主が見つからず
自分達に下げ渡されていたこと。
(↑私自身は見ているときうっかりこの事を忘れていました)
懸命に働く姿に、嘘をついていたことが苦しかった、というようなお話を。
政五郎は怒ったりせず感謝を。
優しく妻を受け止めてくれる雰囲気。
禁酒もきちんとしていましたが
今日はいいよ、と妻。
(そこまで許して大丈夫?なんて隣の家の人間みたいに私は心配になっちゃいましたが)
手元に残った拾った財布の大金は
寄付集め奔走中に訪れた彌十郎さんに渡すことに!
これでみんなみんなハッピー!
この場面
『畳と女房は新しい方がいい』何て機嫌よく軽口叩いて
慌てて『女房は古いのがいいよな』と奉公?の少女に話を振ってみたりして(笑)
『わたしわからない』って
そりゃあね!
羽子板(彼女の贔屓の役者さんは“芝翫”さんだそうです☆)買いに行かせてあげるような女の子にそんなお話を振ってもねえ
私はひねくれものだから
お金が出来て
ゆとりがあるからって、お酒の次は、色など別の欲に溺れたりしないでくださいましよ!なんて思ってしまうのです(笑)
人って、危ういものだから。
怪談だと(現実でも)欲にかられた人が、まあ、もう、ほんとに恐いので
努力が実を結んでみんながハッピーになる
こんなあたたかさで
夢心地
気持ちのよい湯につかるような気分になるの
いいものですね
愛之助さんの部屋子になられた方も芝翫さんに紹介されたりしてました!
このときの私のメモが
砂浜
納豆13文
南天
まあ…その
謎のお買い物状態。
暗闇でメモがね、グチャグチャで(笑)
読み解けなくなっていました
あう。
なかながと失礼を。
お読みくださり、ありがとうございます。