夏休みの課題を
ギリギリまでやらない私の小さな頃からの悪い癖汗汗汗

感想を書こうと

可愛いモフモフなブログや動画や
お芝居話を見たい衝動と闘っています。

集中!

集中…泣
(意志が弱すぎる…)


11月7日国立劇場

行ってきました合格

三階席にて。
↑このイラストバージョンも好きです。






10月11日は国立劇場さんで松緑さんの特別イベントも。
実は運よく参加が叶っていましたが詳細はご報告NGとのことでなので
国立劇場さんのイベント報告を載せておきます。


7日日は終演後アフタートークショーが開催されました。こちらもアナウンスがあり詳細はご報告出来ませんが、やはり役者さんのお話を聴けるというのは嬉しい照れ

入場時にトークショーのための質問用紙が渡されました。質問がある人は記入後、指定された時間までに回収ボックスへ入れるシステムでした。

ねこねこねこねこねこねこ

山本有三生誕130年
山本有三作
坂崎出羽盛

松緑さん演じる主人公・出羽守の性格がある部分自分自身を見ているようで…辛くて辛くてしょうがない演目でした。突き刺さります。
お芝居としては好きです。
でも、つらい。

それぐらい、人間を描いている作品なのだと思いますし、松緑さんの演技にひきこまれたのだと思います。


そして、歌昇さん演じる源六郎さん!素敵でした。
坂崎と戦火を共にくぐり抜け
同じキズを負い、他の誰より坂崎のことを理解出来る人。
悔しさを言葉にしてくれる人。
まっすぐでいてくれた人。

二人の関係性好きです。


第一幕 茶臼山家康本陣
葵の御紋の幕が張られて戦況報告など慌ただしく。こういう場面、結構好きな私です。自分も一緒に闘っている気持ち。作戦などワクワクとした気持ちで聴いてしまいます(笑)

大阪城落城。
まさに10月歌舞伎座の沓手鳥孤城落月を思い出します。
違う作品ではありますが家康側はこうなっていたのか!と思えて面白いです爆笑

“武将”らしい働きが出来ていない負けず嫌いの出羽守の様子が見れます。戦場に生きる武将らしくてワクワクします。格好いい、のですが。

“恩賞は望みにまかす”から
さらに彼がやる気を出すように?“姫を妻に”と約束してしまう家康。

まるで八犬伝のよう。
いやな予感しかしませんガーン


※お姫様救出の場面があるのだと思い込んでいましたがありませんでした。ちょっと残念。

※私自身がせっかちになってしまったからなのか次の場面までの間が長く感じました。


第二幕 宮の渡船中
舞台の上が甲板となっています。青空が見え、中央に帆柱、大きな大きな葵の紋の入った帆。まるで客席そのものが船の上、船そのものになっているように感じる。
花道のすっぽんに船の中へ降りていく階段。
等間隔にある幟が時々風にゆれる。

これらの眺めが…楽しい。気持ちいい。


釣り対決

弓矢対決

そして剣術!


梅丸さん、菊市郎さんのおどけた様子など
全体コミカルな雰囲気に緊張感もほどけます。


やることなすことスマートな忠刻(坂東亀蔵さん)と


周囲と…これは、新しい時代と、なのかな
馴染めていない衝突気味の出羽守。


一生懸命お姫様に自分のことを示そうと奮闘する出羽守は可愛らしくも思えます


梅枝さん演じる千姫はずーっと忠刻から目を離さず完全に恋に落ちているのがわかりますお~他の人が目に入らないビックリマークビックリマーク

人の心は自由になるものではないとはいえ…かなしいえーん


姫の乳母・刑部卿の局を萬次郎さんおねがい忠刻のことを好ましく感じていく様子が印象に残りました。


最初、家康か誰かの作戦で忠刻は姫に接近したのかと思っていましたが…そういうわけではないようですね。


駿府城内茶座敷
おじいちゃんと孫娘がアットホームな雰囲気でお茶を飲んでいます。
梅枝さんと梅玉さんの“家族”な雰囲気好きです。

どこかのほほんとした会話、やり取り。出羽守側と温度差が激しい。


ただ少し
ほんの少しだけホッとするのは
姫が出羽守の火傷のある顔がイヤなのではなく“恋に落ちた相手が彼ではなかった”だけということがわかること。
出羽守にとって残酷な状況であることに変わりはないけれど。

駿府城内表座敷一室
出羽守を説得にかかる崇伝。

左團次さんと松緑さん、二人の場面!

前に二人が新三と大家さんをつとめた『髪結新三』を思い出してしまう。ワクワクするおねがい
松緑さんの新三また見たいなあ。


どこかほんわかした家康と孫娘の会話のあとですし

そして姫は
崇伝のいうように『尼』になるなんてこともないだろうこともわかるので


なんともかなしい場面


坂崎への悪意はないけれど
彼の声が聞き届けられることなんてない。


姫も武将みたいな人で
彼と直接勝負して
刀と刀で語り合う!!!
…みたいなことが出来れば良いのにな、なんて思ったりむっ(笑)



第四幕
牛込坂崎江戸邸内成正の居間
姫は尼にならず。
結婚してしまいますえーん

坂崎江戸邸内の緊張感
感情を抑えきれず荒れる出羽守の姿

彼を一番理解している源六郎とのやり取り。その死。



囲碁をする場面
気を使ってまともな勝負が出来ない部下。
この時の松緑さんの表情!恐くて目に焼き付いています。凄まじかった!

勝負事なのに“気を使われている”ことに気付いて苛立つ姿。

…他人に思えない姿でした…ダウン
私こういう怒り方することがあります…ガーン上手く勝たせてほしいです(←ワガママ)

相手が気を使うのも無理のないことなのに、ね。
お茶の温度で怒り出す状態になっている人との囲碁勝負なんてつらすぎるようえーん


…外を見れば姫の嫁入り道中の明かりが見えて


理由や理屈をもって
抑え込んだ感情が
やはり
爆発!

姫を奪いに走る出羽守!!
だが…!



…この気持ちを『一端抑え込んで』
でもちょっとしたきっかけで結局『爆発する』様子

…わ、私こういう怒り方してしまいます…ダウンダウンダウンダウン(←2回目)

一端は抑え込んでいるから、怒りだしたときに周りはなんで怒っているかわからなかったりします…


私も世渡り下手なので
出羽守が他人に思えませんでした…ガーン


素直に、大切だ、好きだ、ありがとう、を言えるようになること
行動に現せるようになること

劣等感や嫉妬心や怒りの扱い方

私の人生の課題です。うう…。


ねこねこねこねこねこねこ


…出羽守の想いは
『姫への恋』

『負けたくない』という気持ち


『約束』が守られない理不尽さへの怒り?

全部、かなあ。



姫様救出の場面が見たいと思ったのは

坂崎が『姫への恋心』を持った瞬間のようなものを見たいと思ったからかもしれません。

家康お祖父様との会話にもありますが
姫様にも心があるので

『約束の“もの”』としてではなく
坂崎にとっての『恋しい“人”』となった瞬間を、救出の場面で見れないものか、と思っていました。
テーマが少し変わってしまうかな?などなどつりつらと。

…うん。私はこのお芝居になかなかハマッてしまったみたいです。
また観てみたいお芝居となりました☆


↓特殊メイク?施すのに時間はどれぐらいかかるのだろ。


長谷川伸作
沓掛時次郎

坂崎出羽守に気持ちが動揺してヘロヘロだったので、ちょっとボンヤリ…

ごめんなさい…。

出羽守と雰囲気の違う三蔵役の松緑さん登場に、役者さんはやっぱりすごいなあと思う。結構に早く出番は終わってしまうのですが、格好いい印象を残してくれます。

おきぬ役魁春さんのお顔が少しボーイッシュな雰囲気に感じました。役柄もかな。
そして、どうしても私は魁春さんのうな…背中が気になる…あう。

三蔵&おきぬの家の中と外と舞台が何度も行ったり来たり転換するのが
何故か楽しく愉快に感じていました。

梅玉さんが任侠のお役というのは私はイメージになかったのですが、梅玉さん時次郎はクールガイで(でも女子供にあたたかさがあり)、素敵ですラブ

旅する三人。
通りかかりの酔っ払い男(でもなんとなく優しい)に迷子だと思われた太郎吉の台詞のひとつひとつが

おきぬと時次郎のなんともいえない距離感を現していて

私自身の母も今の旦那さまと内縁関係が長かったからか

なんとも懐かしいような気持ちに。



すこーしだけ
梅玉さんの追分節が聴けます。たっぷり聴きたかったですラブ


安宿の女房おろくを歌女之丞さん。
世話をしてくれている感じや、やってきた博徒たちとケンカしてくれる様子、なんだか亡くなった祖母を思い出します(笑)この役大好きだ!

生活の為にもうひとはたらき。
つらい。つらいなあ。


予想外にも
お母さんが、おきぬが、亡くなってしまうのが…なんだかいやだガーン


楽善さんが現れるだけで
それがどんなに短い出番でも
なんだか場が“引き締まる”感じがあって
一言でも一目でも見れれば得した気持ちになる役者さんです。
しびれます!



おきぬ(と、お腹の子)は亡くなるけれど(私はそれがイヤでたまらないけれど…)

時次郎と太郎吉は穏やかに生きていけそうな予感で終わるのは、よかった!!


日本画家・池田遙邨(いけだようそん)さんの“まっすぐな道でさみしい―山頭火―”

プログラムの表紙
今回の演目にぴったりだな、素敵だなと思いました照れ





長々長々とごめんなさい。

いつも
ありがとうございます!