映画『父と暮せば』
監督 黒木和雄
原作 井上ひさし
脚本 黒木和雄、池田眞也
(2004年)
出演
宮沢りえ
原田芳雄
浅野忠信
あらすじ
戦後の広島で、原爆から独り生き残った後ろめたさから、自分が幸せになることを拒否し、苦悩に生きる娘・美津江。幽霊となり現れた父・竹造に励まされ、悲しみを乗り越え、未来に目を向けるまでの四日間の父と娘の交流を描く

お芝居の感想、またたまってしまっています







が
衛星劇場さんで放送されていたので
久しぶりにみてしまいました。

『おとったん』
宮沢りえさん、原田芳雄さん
二人の使うことばが
やわらかく
やさしく
耳に響いて気持ちよく
実際にこのことばをつかうひとたちはどう感じるのかなあ。

津波で
大切な人を亡くした友人と
色々とお話しするなかで
震災と
どこか
なにか
似ている
そう感じていて
私は
難しいこと
色々と
わからないけれど
似ている気がするのだと
友人にお話しした作品でした。
舞台版はまだ見れていません。
幽霊である父親との語り合いは
ユーモラスで
鋭く
あたたかく。
宮沢りえさん演じる主人公は図書館に勤めていて、そこで原爆について調べ資料を集める男性と出会い恋をするのですが、もう一歩を踏み出せずにいます。
父を見捨てて逃げた自分に
幸せになる資格なんてないと。
生き残った後悔、罪悪感
その苦しみ。叫び。
『生きてるんが申し訳のうてならん』
と。
“ちゃんぽんげ”
娘を勝たせてくれるじゃんけん
小さな頃からの父と娘のお約束
逃げなさい、と。
生きなさい、と。
勝たせてくれるじゃんけん。
どの場面もそうですが
特にこの場面は
宮沢りえさんと
原田芳雄さんの
演技
やり取り、呼吸
ひきこまれます。
愛する人と
『わしの分まで生きてちょんだいよ』
と
伝えてほしい、と
おとったん。

ことば
『ありがとありました』
この映画ではじめて聴いた響きです。
とってもとっても
素敵な響きです。

そして
作中、りえさんの役はお料理をするのですが…
じゃこ味噌、美味しそうです


運慶展に
お芝居二本、
映画二本…
短期間でたくさん刺激をもらって
少し容量オーバーしております

私の器はちっこいちっこい

少しはでっかく出来るのかしら






うーむ。
