というわけで、前日の続きです。
二日前にバイトの研修が終わりました。
これからはちゃんとしたアルバイト(正社員ではないのだ/しくしく)として扱われるようになるのですが、会社の都合で昨日は休みになったんですね。私は仕事入るつもりだったのですけれど。
んで、休みになったので友人とカラオケに行きました。
その友人はカラオケ好きなくせに三十分ほど歌うと飽きちゃう奴でして(笑)
フリータイム中、その人はずっと寝てました。その間、私はずぅーっと、歌ってましたよ。
えぇ、私はその人よりもカラオケ好きです(笑)
歌って不思議ですよね。いや、歌だけじゃなく、香水とか車の中とかの匂いや、昔よく行っていた場所の風景とかとか。
そういうのを耳や鼻などの五感で感じた場合、なんらかの情景が浮かんできませんか? 本とかでも良いです。昔買った本を久しぶりに見つけて読んだりしてる時、その頃の事を思い出しますよね? まぁ、思い出すという方向で。
私の場合、ジャンヌのアルバム「GAIA」内に入っている曲や、ミスチルの「youthful days」とかって、恋人達と別れた時の事を思い出すので、かなり痛曲になってます(笑)かなり好きな曲なのにーのにー(泣)
まぁ、そんなこんなで、高校や中学の頃を思い出したりしながら、まったりと歌ってたんですね。そしたらラルクの「flower」が目につきまして……ふと友人Tさんの事を思い出したのです。
私は今のバイトをやるまで、色々なバイトをしてきました。確か七個ぐらいかな。一週間以内にやめたのも入れたらあと一、二個プラスっす(笑)まぁ、それは後々書くとして。
ほんで、今のバイトを始める前にやっていたバイト先で知り合った、友人Tさんがいるんですね。
Tさんは私の三つ年上で、結構上下関係に厳しい人でした。
なので、逆に私のような従順(笑)な後輩にはかなり優しくて。といっても、私とTさんは一日違いでその仕事に就いたので、あまり上下関係はなかったんですけどね(笑)
私は一日でも早く仕事に入った方なら先輩だと考える主義ですので。上の方には敬語を使います。そこが気に入られたらしいです。
よく仕事終わってからTさんに飯に連れて行ってもらいました。お金のあまりないときだったので、今でも感謝しているし、恩人です。
結構仕事の都合上、その店って、突然仕事にこなくなったり1ヶ月程度でやめる人が多いところだったんですよ。
そんな中、私とTさんは三ヶ月働いていました。
Tさんはよく「突然仕事こなくなるとか最低やわ。店の事考えろっつーの」と言ってました。私もそう思っていました。
その三ヶ月間、後輩も入れたりして私とTさんはよくカラオケに行っていました。行った時、Tさんと必ず歌う曲があったんですよね。
それがラルクの「flower」です。
曲の内容は、恋愛ものなんですが。結構曖昧な歌詞にされているので、作詞様がどんな意味を込めて書いたのかは分からないです。ただ、それの曲調って、結構切ないんです。しかも、抑揚つけやすくて歌いやすい。
なので、私とTさんは、これからあるかもしれない新たな恋愛(笑)で使う落し用の曲として、練習していたんですね。
えぇ、練習です(しくしく)
練習だけど、そんな毎日が結構充実してました。
金はないけれど、仕事は楽しいし、Tさんがいるから人間関係もそんなに気にしなくて良かったし。
私にとっては、ただ楽しくてしょうがない日々でした。
……ただ、Tさんにとってはそうでもなかったらしいです。
しばらくしたある日、Tさんは居酒屋で酒を飲みながら、私にこう言いました。
「何やっても駄目なんよなぁ。すぐキレるから友達も少ないし。店長にもキレたりしてまうからバイトもすぐ首にされるし。自分何やってんやろって、よく思うわ」
かなり酔っていたので、Tさんはその日は語りまくってました。私も結構、Tさんに対して自分の悩みとかを語りました。実は、その日がお互いの心の部分を見た初めての日でした。
飯は食ったりするけど、馬鹿騒ぎする程度だったんですよね。
その日から、私とTさんの人間関係は深まっていきました。……私はそう思っています。
Tさんがいるなら、この仕事ずっと続けても良いかな、とか思えるようになっていたり。結局、仕事って人間関係が一番じゃないですか。少なくとも私はそう思っていますので、結構Tさんのような方は仕事場において重要な存在でした。
……ですが、Tさんは、突然店に来なくなってしまいました。
(長いのでまた明日~/テレビドラマの終わり方みたいだ笑)