暑さがましになって来ましたね
夏休みが終わり
(世のお母さん方お疲れ様でした!)
(いやー長かったね。笑)
秋に突入です!!
みなさんこんにちは
橋屋です
さて本日はトラウマの世界について
書いていきますね
いきなりですがカーナビをセットしたのに
目的地までえらく時間がかかる
やたら遠回りばかりさせられる
このカーナビ嘘ばっかりやな!!
ポンコツ!!!みたいな経験はありませんか?
私だけですか???www
無駄に有料道路ばかりおすすめされたり
新しい道にアップデートされていなかったり
私はカーナビに「お前は信じない」
とよく言っていました
さてこのカーナビのお話
人の心の状態にも置き換える事ができます
何かがおかしい人生
ここからは実話です。過去に
こんなクライアントさんが来られました
A子さん35歳
いつも元気で行動力があり仕事で忙しい
休みの日は運動や趣味で
スケジュールがいっぱい
幼少期は母子家庭で育ち
いつも同じおかずの食事で
貧困の中紐じさを体験し
兄弟の面倒やお世話をしてきた為
彼女の夢は自分の子供や孫にも
絶対にお金に困らないように
とにかく働いてお金を稼いで
安心して暮らす事
大人しい人やクヨクヨする人を見ると
放っておけず励ましているつもりが
いつの間にか相手を批判やジャッジ
してしまい人間関係がうまくいかない
B子さん40歳
夫と子供2人の4人暮らし
静かで大人しく
近くには実家と親戚がいて
なぜかいつも実家や親戚の
雑用をお願いされる
嫌だと思いながら断りきれず
いつも最後は自分が損な役を
引き受ける
彼女の悩みは
なんで私の毎日はこんなに
辛いんだろう
つまらないんだろう
体調を崩した事をきっかけに
外に出るのが億劫になって
引きこもるが
実家や親戚からの雑用は
免れない
2人のクライアントさんがいました
正反対にも見えるようなこのお2人は
こんな幼少期を過ごされていました
A子さんは幼少期親との関係で
・いつも困ったお母さんを助けていた
・貧困からとても惨めな思いをしていた
B子さんは幼少期親との関係で
・気分がコロコロ変わる精神的に幼い
お母さんの命令を引き受けていた
・親のトラブルでいつも周りから悪く言われたり
責められたり愚痴や怒りの吐口だった
2人とも子供の頃に
惨めさを感じ続け
受け入れざるおえない状態と
絶対に逃げられない状況と
変わらない現実を繰り返すという
共通の体験をされていました
嫌な思い不安な思い怖い思いを
長い間している子供が
誰にも助けてもらえず
誰にもわかってもらえず
ひとりぼっち で動けない状態
白旗をあげていいと知らない
保護される状態
守られる状態
安全な感覚、安心な感覚を
味わった事がない
ホットした感覚
体が緩んだ感覚
自分の命が保証されて
自分でも確認できる暖かさを
味わった事がない
体の中も意識でも
暖かさや信頼という安心感が
ない、わからない、知らない
これがトラウマ状態といいます
トラウマって叩かれたり
引き摺り回されたり裸で外に出されたり
痛みを伴う酷い体験、認識できる事だけを
さすのではないのです
トラウマというのは過去の嫌な体験が
そのまま解決されずに凍ったまんまで
置かれている状態のことです
冷たくて鮮度がそのまま保たれる
冷蔵庫なら電気で凍らせますが
人間の体にあるトラウマは
恐怖という感情・感覚で維持します
なのでトラウマというのは
解決という解凍をしない限り
永遠に私達の人生にひっついてきます
トラウマによって作る未来
このトラウマが解決されないままでいると
何が問題になってくるかというと
自分の人生に対する未来設計に
バグが起きるという事です
A子さんの場合は貧困、惨めさという
あの世界に戻る事が一番の恐怖で
あの世界で感じた事を二度と体験しないように
働き続け、趣味に没頭し動き続けます
過去の様に食べる事に困らなくなっても
自分ひとりで抱えないといけない
という感覚が拭えず人と世界を信じられない
なので人を信頼する事ができず
ひとりで抱え込んでしまったり
困っているから助けてほしいと
HELPを出せなかったり
孤独に生きていかないといけない
と身体が思い込んでしまっているのです
ひとりでいても誰かといても
心と身体を緩められず
止まれない、休めないから
とにかくスケジュールが入っていないと
焦ったり寂しくなるので
自分の体を酷使して追い込みます
子供の頃の自分の気持ちを
無視して閉じ込めているので
対人関係では何もしない人や
動かない人が嫌いで腹が立つ
人と否定や非難、負けたくない!
という優劣で関係性を作り出してしまい
うまくいかずいつも疲れる
抱いた希望の未来はトラウマからくる
恐怖が再現されない未来
いつも目標やゴール設定を掲げていないと
突き進んでいけないと思い込み
限界突破という追い込みばかりの人生
本当は自分がどうしたいかがわからない
止まれないから自分の本当の気持ちを
自分が聞けないのです
なのでいつも自分と分断状態です
この状態で自分の本当の望みは出てきません
B子さんの場合は周りから
理不尽や雑な扱いをされても
攻撃されたり否定されたりするよりは
マシで耐えられるので
嫌な事でもなんでも引き受け
相手のストレスの吐口になりながら
奴隷や下僕のような自分の生活に
いつしか疑問も消えていきます
過去も今もずっとひとりの感覚で
誰にもわかってもらえず
寂しくて悲しい時間が続いているから
これから先に誰かと暖かさや
信頼で繋がれる世界がある事自体を
まず知らない、想像すらできない
目の前に新しい家族がいても
暖かい繋がり方を体験していないので
どうやって繋がっていいかわからず
人といてもずっと孤独なのです
自分が生きる世界観の中が
望みや希望自体が思い浮かばない
トラウマって解決しないままだと
自分の本当の望みに辿りつかず
望みを捨てて諦めて生きるか
自分を追い詰めて追い込んで
ギリギリ限界の感覚で生きるか
結果どちらもしんどい生き方になる
とこれは私自身の体験からも思います
過去のトラウマによって
未来に適切な希望を抱けない
これが私がいうトラウマの中を生きる
トラウマに生きるという世界観です
今を大切に生きる
A子さんもB子さんもセラピーで
自分で消化できない
惨めさや恥の恐怖を受け入れて
孤独感や絶望感をセラピストと
一緒に癒していきました
自分の心を安全な場所で自己開示し
安心感を育てなおしていく事で
ひとりで生きていかなくてはいけない
という体の感覚から
誰かと一緒に生きたり
分かちあってもいいんだという感覚が
芽生えていきました
A子さんが初めてセラピーにこられた時は
まだまだ体も動くし
動く事で貧困で悲しかった過去とは
遠くにいけた自分に自信もあったので
当時はこのトラウマには
向き合いきれませんでした
でも7年経ってコロナをきっかけに
動けなくなった時にフワっと
不安が押し寄せてきてもういちど
セラピーに来てくれました
人には向き合えるタイミングや時期が
それぞれにあるのだと思います
そして安心感の量と比例して
向き合える器も広がっていきます
前は向き合えなかったけど
わからなかったけど
いろんな体験や時間が過ぎて
あの人が言っていたのは
こういう事か、、、と私もよくあります
トラウマは意識が過去か未来かに
振り切って真ん中にある
現実、今という認識が弱くなる
という特徴があります
まんなかの現実、今というのは
ここからなんでも自分が選べる
という大事な意識場です
この意識場は安心感安全感が
自分にどれだけあるか?で変わってきます
そして未来はこの現実の今という
場所から作っていきます
その為にトラウマの解決って必要なのです
目的地につかないカーナビ
プンプン怒ってオートバックス
にいくとお兄さんが
「アップデートしましょか」の一言で
今までのバグが一気に治りました
今はルートがいくつも出る様になって
自分で選べます
そしてまたカーナビが故障しても
自分の中に安心感安全が育てば
必ずなんとかなると思えたり
道なき道を探検や冒険の様に感じたり
人に聞いたりする中で
人との関わりの中で寄り道にも
暖かさや喜びを感じたりします
本当の目的地は
どんな事が起きたとしても
なんとかなるという安心安全のベースが
自分への信頼、世界への信頼
自分の力、人の力を合わせれば
人生はもっと暖かく
力が沸いてくるというところだと
私は思っています
昔、流行りましたが
折れない失敗しない自分になる!
を目的地に設定するのではなく
折れても失敗してもやり直せる自分です
自分の人生にどんな体験を
させてあげたいですか?
トラウマの世界は必ず解決できます
トラウマの世界を終わらせて
自分の人生を生きよう
それではまた!!