日本で「鬼」というと、節分グッズに描かれているような形
が定番かと思います。体は赤っぽい色をして、虎柄のパンツ
を履き、頭には牛のような角が生えているといった姿形。
これには根拠があって、陰陽道や風水から来ているものだそ
うです。
まず、鬼がいるという鬼門の方角が北東であることに、由来
しています。そして昔の中国にも、倣っています。昔中国で
は、方角を十二支で示す習慣がありました。それによると、
北が「子(ねずみ)」で東が「卯(うさぎ)」、南が「午(
うま)」で西が「酉(とり)」です。
そして鬼門である北東は、丑と寅の間ということで、「丑寅」
となるそうです。十二分割するために、そういうことになる
のです。
このことから、鬼は牛の角を持ち、虎の毛皮をまとっている。
ということになったそうです。
この鬼のイメージというかスタイルは、鎌倉時代以降に日本
に定着し、「虎柄のシマシマパンツに牛の角」というのが、
鬼の定番スタイルとして現代まで続いているということなの
でした。
ただし節分に豆をまいて鬼を退治するという風習は鬼のその
スタイルが出来るよりも前、1000年以上前の平安時代か
らあったそうです。大豆に霊的な力が存在すると考えられて
いたためだということです。