天照大神は「両性具有神」なのではないでしょうか? | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

ブログの説明を入力します。

天照大神は、神です。そして「女性神」というのが常識化し

ています。しかし江戸時代のいくつかの史料の絵には、明ら

かに男性の姿で描かれているのです。天照大神が男性である

という解釈も、あったのでしょうか?

 

現代においては男性神とする解釈もあるようですが、江戸時

代のそれらの史料には、性別についての記述はないようです。

 

実は画像として描くことも、江戸時代より前までは、されて

いませんでした。神様を人間が絵にすること自体、おこがま

しいという考えが、主でしょう。また、あくまで神様は人間

が見ることの出来ないっ存在なので、イメージの世界にとど

めておくのが一般的だったのかと思われます。

 

江戸時代に入ると、出版文化が庶民の間でも発展し、何でも

戯画化するという平和な時代になったため、神様を絵にする

習慣も根付いたのでしょう。

 

では天照大神は、実際のところ、どうだったのでしょうか?

まあ多くの場合には、女性の姿で描かれています。ただしそ

の中にも、「女装姿の男性」という描き方をしているのもあ

ります。ふざけているわけでも、茶化しているわけでも、あ

りません。

 

そこで思い出されるのが、イザナギ・イザナミ以前の日本神

についてです。実は日本の神はそれ以前、全て「両性具有神」

だったことです。男性でも女性でもないわけでは、ありませ

ん。両者の中間でもなく、両方を兼ね備えた存在だったので

す。

 

イザナミもイザナギも完成形ではないから、異性の相手を求

めたのです。完成形としての神は、両方の性を兼ね備えてい

ると解釈されました。恐らく天照大神も、両性具有の完成さ

れた神だったと解釈すべきかと、私は思います。