一部で根強くある「源義経替え玉説」の根拠 | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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タイトルにあるように一部で根強いのが、「源義経替え玉説」

です。根拠として一番に挙げられるのは、その容姿だそうで

す。

 

平清盛率いる本家平氏と勇ましく戦っていた源義経が後世に

語られるようなイケメンでなくむしろ不細工に近かったのは、

すでに判明しています。

 

しかし義経の実母の常盤御前は「日本初」とも言われる美女

コンテストでぶっちぎりの優勝をしているくらいなので、絶

世の美女であったことは間違いありません。父の源義朝も、

そして兄の源頼朝も、美形だったそうです。この遺伝子なら

かなりのイケメンで間違いないだろうという前提で、義経は

後世で「美形」として語り継がれるのです。

 

実際その通りで、本家平氏相手に戦っていた義経が本当に不

細工だったら、替え玉を疑われるのもわかります。ではその

替え玉を演じていたのは、誰だったのか?

 

多く言われるのは、奥州藤原秀衡が送り込んだスパイだった

という説です。まあそれも筋は通りますが、もう1人候補は、

「山本義経」という武将です。こちらもかなりの戦上手でし

て、しかも通称は山本義経ですが血筋は源氏の本流なので、

本名は「源義経」なのです。

 

ただしもし平家と戦っていたのが山本義経こと源義経だった

としたら、「替え玉」というより周囲が「混同」したと考え

た方が良いでしょう。

 

替え玉がいたとすれば藤原秀衡が送り込んだとする方が正し

いかもしれませんが、そうだとすれば、本物の源義経はどう

したのか?という疑問が残ります。

 

それより、最も考えられるのが、山本義経も本当の源義経も

共に源氏の武将として戦っていたと考えるのが最も自然な気

もします。

 

源義経には、「実は醜男だった説」の他に、「実は武術も戦

術も大したことのない凡庸な武将だった説」というのも、あ

るのです。こちらが本当だったというのは、大いに考えられ

ます。

 

要するに頼朝側には、「戦術に長けているが顔が不細工」な

山本義経こと源義経と「顔はイケメンだけど戦術が大したこ

となくて武将としては凡庸」な正真正銘の源義経の2人がい

て、両方の良い面だけを合わせて同一人物化された。と考え

るのが、最も辻褄は合うと思います。

 

さらに、奥州藤原氏がスパイを送っていた可能性も、充分あ

ります。最後に奥州に逃げて頼朝に追われたのも、義経では

なくその人物だった可能性も、あると思います。

 

本物の源義経はかなり弱くて早くに戦死していて、でもそれ

では面白くないので、或いは隠したいので、山本義経や奥州

から送り込まれたスパイが源義経ということにして後世に語

り継がれたという可能性も、低くないと思います。