「朝鮮出兵」における豊臣秀吉の狂気とも言える指令! | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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「人を斬るのが嫌い」という豊臣秀吉の却って残酷な作戦に

ついて昨日は書きましたが、朝鮮出兵の際にはその残酷さ

がエスカレートして行きました。

 

相手の首を斬って日本に持ち帰るのは困難なので、殺した

相手の耳や鼻をそいだといいます。しかも秀吉が、それを

煽ったのです。

 

「集めた鼻が桝一升分になった者から、住民の生け捕りを

認める」

との指令を、秀吉は出したそうです。要するに、耳鼻そぎを、

競争化させたのです。しかも「住民」とあります。

 

従って、相手兵士だけでなく、一般の民衆の耳と鼻でも良か

ったということです。しかも、子供や赤ん坊の耳や鼻でも、そ

の対象として認められたそうです。そのそがれた耳や鼻は、

塩や酢に漬けられて秀吉の基に送られたということです。

 

この朝鮮出兵に関しては、日本の武将たちからもストライキ

が続出したということです。さらに徳川家康のように、ハナか

ら拒否した者もいました。まあ、ほとんどの大名が、このよう

な戦いはやりたくなかったのでしょう。

 

秀吉が朝鮮というか実質はその先にある中国の明への侵攻

が目的なのですが、それを目指した理由は、論功のあった者

に与える土地が日本になくなったからです。それはまだわかる

のですが、上記のような残虐さ、「人を斬る」行為を自分がやる

のは嫌いだけど部下がやるのは大好きとしか思えない行為に

走ったのは、焦りに加えて認知症も入っていたのではないかと

されています。

 

尚、家康の出兵拒否が認められたのは、赴任先の江戸がま

だとんでもない過疎地で荒れ放題で、「あのような土地を開発

するには多大な手間と時間がかかります。今私が大陸に行っ

てしまったらその大変な作業が中断して、これまでの苦労が

無になってしまいます」という家康の申し出があまりに真っ当

過ぎて認めざるを得なかったからです。

 

大陸での朝鮮や明との戦いは、圧倒的に日本が優位でしたが、

秀吉のこの戦いの最中に死ぬとそれ以上の侵攻を行なわずに

ほとんどの兵士が日本に引き揚げてしまったのは、やはりよっ

ぽど気の進まない無茶な侵攻だったからでしょう。