平安時代から鎌倉時代の戦は、よく言われるように「やあや
あ、我こそは・・」と名乗って戦うという、個人戦が主体でした。
これ、事実のようです。
この時代の馬は、主人である騎馬武者が倒されると、倒した
側に連れて行かれ、そちらの配下になったそうです。
しかし室町時代や戦国時代になると、集団戦が主体となりま
す。この頃になると、長槍など長さのある武器が多く発達し、
それらを使って、騎馬武者よりも馬を標的にする戦法が主体
になります。
特に馬の足が狙われるため、騎馬武者よりも先に馬が倒され
るケースが多かったようです。馬が討たれてしまえば、上に乗
った武者も戦うことが難しくなりますから。
馬にとって残酷ですが、それでもやはり人間の方が、つまり上
に乗った騎馬武者が先に殺されるケースだって、ままあります。
ただその場合、この時代の馬は気質も変わり、上に乗った人
間が討たれて落ちると走りたいだけ走って暴れっ放しになった
そうです。
なので鎌倉時代のように敵方の配下になることはなく、そのま
ま野生と化して行くことが多かったようです。
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