奥州・藤原秀衡に仕えたとされる河童の伝説 | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

ブログの説明を入力します。

奥州の繁栄を築いた武将・藤原一族の3代目当主となった藤

原秀衡の屋敷には、虎吉という使用人がいたそうです。

 

馬屋での仕事を任されていたのですが、非常に働き者で秀衡

には特に可愛がられていたということです。

 

しかしこの男には、秘密がありました。正体が、河童だったとい

うのです。それを隠して働いていたのですが、同僚にバレてしま

ったそうです。

 

そのことで秀衡の態度が変わったとか周囲からイジメに遭った

ということはないのですが、虎吉自身の気持ちがどうにもいたた

まれなくなって、屋敷を出てしまいます。

 

その後虎吉は色々な場所を転々としましたが、田子谷の沼に住

み着くことになり、伴侶と子宝にも恵まれて幸せに過ごすこととな

ります。

 

その田子谷の前を通りがかった酒職人が、虎吉が子供たちと楽

しく遊んでいるのを見かけます。その様子があまりに生き生きし

ているため、河童がいかに水と相性が良いかを認識します。そし

て酒造りも、水が大事です。

 

ということで職人は河童を神とすることが商売繁盛と考え、沼のほ

とりに堂を建立し、虎吉を祀りました。それが「田子谷カッパ明神」

の始まりとなったそうです。現在もその堂はありますが、縁結びに

も御利益があるということです。