「合点」という言葉が、あります。「がてん」或いは「がっ
てん」と、読まれています。
大昔のアクション映画や時代劇では、「承知した」とか
「いいぜ」というような意味で「合点(がってん)だ!」と
いうセリフがよく聞かれました。
それは最近少なくなりましたが、「納得」という意味で
のこの言葉は健在な気がします。「合点が行かない」
とか「それでようやく合点が行った」みたいな言い方は、
今もされます。
この言葉、江戸時代の俳句や和歌の世界から来てい
ます。師匠が弟子の作品を読んで、”よし”と思ったも
のには、点を打ちました。その点を「合点」と呼んだの
です。
何故「合点」なのか。それは、「合格点」の略のようです。
意味も「合格点」と同じなのですが、それが広がり、「承
知できる」「引き受けられる」或いは「納得が行く」という
意味で「合点」という言葉は使われるようになりました。