昔は、「男には闘争心があって女にはない」みたいなことを
言われ、「暴力は男だけのもの」みたいな考え方が多くはび
こっていました。
太古の時からずっといつの時代でも、女による暴力事件は
あったし、女同士が壮絶な殴り合いをすることも、常にあった
ようなので、上の見解には大いに矛盾があります。
ただ「男の方が暴力的」とされるのは、「テストステロン」とい
うホルモンによると思われます。
テストステロンは男性ホルモンの一種でして、攻撃性や冒険
心といったものに、大きく影響するそうです。
攻撃性に影響するということは、暴力にも関係します。その
テストステロン男性ホルモンの一種であるということは、男の
方が暴力に走りやすいという理屈になります。
しかし何度も書いてきましたが、ホルモンの上でもこの世に1
00パーセント男とか100パーセント女なんてことはありえな
いのでして、女にも男性ホルモンは存在します。だからテスト
ステロンは、女にもあります。
しかも女の場合、テストステロンが少ない分、反応に敏感なの
だそうです。従って、テストステロンのざわめきを感知しやすく、
それが行動に出やすいということになります。
ただ、少ない分、収まりやすいということも、言えるかもしれま
せん。つまり冷静になるのも早いということでしょうか。それに
腕力の問題も加わるので、相手を死なせたり大きなけがをさ
せるほどの暴力事件は、少ないのかもしれません。