江戸幕府を倒して明治維新につなげたのは、「薩長土肥」と
呼ばれる藩の志士たちです。詳しくは薩摩藩、長州藩、土佐
藩、肥前藩となります。
そして特徴は、主にそれらの藩の下級武士たちが主体となっ
ていたことですね。
それらの藩、特に長州と土佐では、倒幕の前に藩内で「下剋
上」を経験しています。どういうことかというと、藩政を握
るために下級武士たちが上級武士たちと戦いをしているので
した。
その際、上級武士たちは、鉄砲を使わないなどかなり体面を
気にした戦いをしたそうです。それに対して下級武士たちは、
元々大したプライドはないので、何でもあり。勿論、鉄砲も
有効に活用したということです。
そのため、下級武士が下剋上に成功し、藩政を握っていたの
でした。そしてその戦い方を、幕府相手にも続けたのです。
鉄砲のみでなく、例えば長州藩の戦いの服装は、ズボンスタ
イルの軽装。対する幕府軍は、鎧かぶとに身を固めて錆びつ
いた槍を持つという、旧式のスタイルだったそうです。
これでは、勝負は決まったようなもの。藩内で下剋上に成功
して鍛えられている上、新しいものをどんどん取り入れよう
とする斬新な発想が、倒幕と明治維新を呼んだのでした。