相撲ではOKだけど野球だと反則になる、或るバカバカしい行為。 | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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これは、笑わせることです。相撲は、相手と体を接触させる

競技です。従って、くすぐっても良いのか?などという疑問

を投げかけられたことが、あります。そういうことを、考える

人も、いるのですね。


これは、OKです。ルール違反には、なりません。また、土俵

内を逃げ回りながら変な格好をして相手を笑わせるのも、ル

ール違反には、なりません。


理由は、それらが有効ではないからです。相撲は、先述のよ

うに、接触をしますし、一瞬で勝負がつきます。緊張した状態

の中、一瞬くすぐられたところで、あまりくすぐったさは、感じま

せん。逆にくすぐっている側が、その間他の攻撃や前さばきを

怠っているのですから、体勢が悪くなるか、一気にやられてし

まいます。


笑わせるような格好にしても、狭い土俵です。すぐにつかまっ

てしまうし、相手にしても、勝負に集中しますので、格好をちゃ

んと見たりはしません。笑わせて集中力を奪うなどという手段

は、相撲では効果がないから、ルール違反にもならないので

す。


これが野球だと、別です。相手と接触する場合はタッチプレー

ですし、球という道具を追いかけるスポーツで、人間対人間は

いわば間接的な勝負になります。しかも、間が大事なスポーツ

でもあります。


だから、「野手は打者の視界に入る場所で目立つ行為や格好

をしてはならない」というルールが、明記されています。二塁手

か遊撃手が投手の後ろに来て、おどけた格好で打者の気が散

るようなことをしたら、打撃妨害になります。


過去にプロ野球でそのような打撃妨害の例はないと思います

が、味方同士での似た例は、記憶があります。


1977年、我が中日ドラゴンズと読売ジャイアンツの試合。中日

は、3番デービス、4番マーチンという両外国人選手が並んでい

ました。デービスは大リーグでも大活躍した選手で実力はありま

したが、変人で奇行の目立つことでも有名でした。一方マーチン

は、真面目で有名。恐らく、仲は悪かったのだと思います。


そしてその試合、二塁ランナーとなったデービスは、その前に放っ

たタイムリーヒットで勢いづいたのか、ベース上で奇声を発したり、

それこそ妙な踊りをして見せ、投手をからかい始めたのです。


ここでタイムをかけたのが、打席にいる真面目外人・マーチンで

した。ベースコーチに向かい、「打席に集中できないから、デービス

を大人しくさせてくれ」と言い、コーチも納得してデービスにやめる

ように言ったのでした。デービスもさすがに、それにさからうことは、

しませんでした。私は個人的に、デービスのその奇行を、見て楽し

んでいましたが。ただ、マーチンの気持ちも、わかります。