「戦争反対」のデモが。 | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

ブログの説明を入力します。

先週の土曜日、26日に南青山に私はリハーサルに行ったわけですが、

その時、14時前後のこと。青山通りでデモ行進が行なわれておりました。


それだけなら珍しくはないのですが、プラカードに掲げられ、シュプレヒコ

ールにもなっている言葉が、「戦争反対」でした。安倍首相だと、本当に戦争

が起こるのではないかと心配している人たちが、少なからずいるということ

なのです。


はっきり言って、今の科学レベルや地球環境を考えたら、本格的な戦争は、

無理です。物理的にそれをやったら人類の存続に影響が出る上、自分たち

にとってもデメリットにしかならないことは、北朝鮮や過激なイスラム国家で

も実はわかっているでしょうし、もしやったら、勝負がつく前に国連軍や多国

籍軍に止められて両国とも国益を失うでしょう。


今のこの世界情勢にいたら、ヒットラーでも戦争はしません。

ただ、週刊誌で読んだのですが、ネット右翼と呼ばれる人たちの中には、中国

との戦争を望んでいる人が少なくないと書かれていました。


まさかと思いますが、少しでもそれを望んでいる人がいるなら、そしてそれを

恐れている人がいるなら、言っておこうと思います。中国との戦争は、まずや

らないし、やる必要がないし、やるべきでもないです。


戦争が悲惨で愚かで人道的に間違っているというのは大前提ですが、当たり前

過ぎることなので、ここは置いときます。


それよりもまず、中国という国がどういう国か。以前から、上海人と北京人が仲

悪く、お互いを同国人だと思っていないということは、書いてきました。そもそも

中国という名前で統一国家になったのが、昭和24年のことでして、新しい話です。


そして今でもまだ、統一はされていないということです。つまり、人々も土地柄も

全然バラバラで、統一国家というのは、実質存在しないと考えた方が良いでしょう。


ちょっとでも反日デモが起きると、それが中國人全員の総意のような伝え方を

マスコミはしますが、それはありません。総意というものは、あの国には存在し

ません。それは中国政府自身もわかっていることですから、戦争をする気など、

あの国自体がハナからありません。


ならば、勝てるからやれば良いじゃないかと言う人がいるかもしれませんが、

とんでもない。勝っても、デメリットしかありません。先述のように、戦争をした

時点でもう、世界全体を敵に廻し、全国益を失うでしょう。


それよりも、何しろバラバラな国なので、そのうち、政府の言うことも、変わって

きます。日本に最も必要なのは、余裕でしょう。マイペースで、意見を発信して

いくことだけでしょう。


尖閣についても、言うべきことは言うべきですが、中国内部でも、「尖閣は日本

のもの」と述べる人が、国に影響のある富裕層や知識層の中にも結構いるわけ

です。それなのに、日本人が中国の反日デモと同じようにテンションを上げるの

は、無駄で無益な労力だということを、わかるべきでしょう。


とにかく日本は、マイペースを守ること。そして、中国という国が一つの国でない

ことを知ること。そうすれば、戦争など、選択肢に入りようがないことは、おのずと

見えてきます。