日本初の求愛、その口説き文句 | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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日本における神様は、元々は性別が存在しないというか、両性具有で

した。男女両方を、兼ね備えていたのです。それがやがて分化して、男

と女という性別が誕生したと考えられていました。


まあ、人間は母の胎内に誕生した瞬間は性別がない(全員が女)こと、

生まれた後も体内には異性ホルモンが存在していて、100パーセント

男性とか女性という人間は存在しないことなどを照らし合わせると、その

論理は充分うなずけます。


つまり、男と女は元々は一つの体だったため、自分と一体だったもう一つ

の体を探し続けます。その行為が、異性を好きになること。そしてお互い

見つけたと思えた瞬間に恋愛という行為になり、昔のように一体に戻ろう

とする行為がセックス。


しかしそれをしたところで、一つの体にはもう戻れない。従ってその代替

として、子孫という新しい生命を二人の間に誕生させる。というのが、日本

神話の基本理念でした。


そして男女に分化した最初の神が、男性神のイザナギと、女性神のイザ

ナミです。二人の間に、次のような会話が、生じました。


イザナギ「あなたの体は、どのように出来たのですか?」

イザナミ「私の体は、だんだんに成り整ってきました。でもまだ整わない処

 が、一か所あります」

イザナギ「私の体もだんだん成り整ってきましたが、出来過ぎた処が一か所

 あります。その余分な処をあなたの体の足りない場所に刺し入れてふさい

で、国を生もうと思いますが、いかがかな」

イザナミ「それは結構なこと。そのようにいたしましょう」


こうして生まれたというか行なわれたのが、我が国最初のセックスです。従

いまして、上のイザナギのセリフが、最初の口説き文句となったのでした。