セクシーボイスのアルバイト | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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一昨日、電子書籍著書の記事の中で、ちょっと変わったバイト経験

について書くと公約いたしました。昨日人格が変わっていたため、す

っかり著書のことを忘れていましたが、今さっきしっかり思いだしま

した。


そう。小説の冒頭で、女性主人公がエロ小説の朗読のバイトをする

シーンがあるのです。それをカセットに吹き込んで、売りさばく設定

です。


カセットというのが、レトロでしょう。1980年代が舞台ですから。そ

して当時、そういうバイトが、あったのです。聞いたり読んだりした話

ではなく、私自身が経験したことなので、本当です。


男が何故やるんだとお思いでしょうが、私の場合、ホモ向けでした。

サーカス小屋に売られて先輩に犯され、次第にそれが快感になる

ストーリー、スターになって自分を捨てて行った元恋人(勿論ホモの)

への尽きない思いを回想で綴ったもの。覚えているのはそんなもの

ですが、確か10本以上はやりました。


やはり、1985年前後。20代の頃でした。短編といっても、小説を

丸々だから、結構きつかったです。当時の私では。何せ大根で通って

おりましたから。ただ、スポンサーが私の声質をえらく気に入ってく

れていたおかげです。


ただ、まあ、きついといっても30分以内の作品。ですから、拘束は

3時間かかりません。一応、一度に3作品くらい吹き込んだので、そ

れ近くはかかりますが。


それで、ギャラが3万円。何とも景気の良い時代でした。そして、

駆け出しの無名役者にとっては、ギャラだけでなく、良いトレーニング

にもなるので、美味しいバイトなのです。


もう多分、ないと思います。ただ、実体験に基づいているので、その

シーンはリアルに描かれているはずですよ。なんて、自分で宣伝し

てしまいます。


ところで、だいぶ前、雑誌にこのバイトを常盤貴子さんが無名時代

に修行のためにやっていたなんてことが書かれていましたが、本当

かな。だとしたら、立派な勲章ですよね。


あの人、無名時代、これも修行のため、路上コントもやったりしてい

て、それこそたたき上げ。根性の座った人なんです。もし朗読の話

が本当なら、ますます尊敬します。