プロスポーツ選手や美男美女優がお笑いを好む理由 | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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笑いが体に良いことは世間的にも大いに認められているし、このブログ

でも散々紹介してまいりました。


ただ、明治以降、日本では、この笑いが重視されない時代が続きました。

むしろ抑圧されることの方が多く、私の少年時代でも、体育会の練習中

は笑顔絶対禁止でした。それどころか、最初に舞台に立たせてもらった

劇団ですら、稽古中の笑顔は禁止でした。笑顔は役者の命だと思うのに。


今は、そういう決まりがある所って、まずないと思いますが、それでは、昔

は何故笑いが抑圧されていたか。それは、スキができるからだと思われま

す。


少なくとも人間が声をあげて笑うような時というのは、心に何のわだかま

りもない状態。力が抜けた状態なのです。だから、腹の底から笑っている

状態の時というのは、緊張感が抜けて、外敵が襲ってきても気づかない

だけでなく、持っていた荷物を落としてしまうくらい、筋肉も緩んでしまい

ます。


大笑いしている瞬間というのは、脳の命令が一時的に解け、身体の緊張感

が一気にほぐれた状態です。そのため、昔の軍国主義のような時代は、

相手の攻撃に備えるという習慣を日頃から備えるために、極力笑いを抑え

る。ということだったのかもしれません。


その後、体育会でその習慣が続いたのも、そうした考えの名残りでしょう。


裏を返せば、力が抜けるということは、リラックスできるのだから、やはり

身体に良いことの証明がここでもできてしまうわけです。心だけでなく、筋肉

もほぐしてくれるのです。


ただ、スポーツ選手、特にプロのスポーツ選手などは、笑いの禁止は減った

とはいえ、現実問題として笑えない状況の時が非常に多いです。真剣勝負

の瞬間は、緩めるわけにはいかないし、きつい練習の最中は、笑いがけが

につながったりします。


また、イケメンで売っている男優、美人女優なども、魅せるための笑顔はし

ても、だらしなく見えるのを避けるため、腹の底から笑うことは現場ではで

きないことが多いです。無意識のうちに、仕事の現場では笑顔や笑い方

にも工夫をしてしまうことが多いと思います。


そして、この二つの仕事に従事する人というのは、お笑いが好きな人が他

の職業に比べて圧倒的多いです。職場を離れると、とにかく笑える状況を

欲する人が多いです。


これは、自然の摂理です。心と体が、要求するのです。職場で笑いながら

リラックスする瞬間が他より少ないため、そこを離れたら、人一倍ほぐしの

効果、リラックス効果を身も心も強く要求するのだと思います。そこで、最も

短時間でほぐしてくれる笑いというものに、無意識に向かっているのです。