江戸の大酒呑みは日本酒よりウォッカを飲んだ | 山科薫マニアックな世界を楽しみましょう

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昨日中日の試合を見ながら、「勝利の美酒」という言葉を思い浮かべ

ました。これに相当する言葉、外国にあるのでしょうか?何でも酒に

結びつけるのが日本の特徴だと言う外国人は多いです。


そういえば、忘年会の季節も、まもなくやって来ますね。


伝統的に日本人は、酒とセックスに、世界一おおらかでした。


古くは、大伴旅人という、ほとんどヤケ酒の歌しか詠まない万葉歌人

もいました。


面倒くさいことに悩むよりは酒でも飲んで発散する方が利口だ。とか、

辛いことにじっと耐えるより大酒を食らって大泣きする方が気持ちは

晴れる。そんな内容の歌しか、この大伴旅人は作っていません。


しかしその旅人は人気があり、彼の歌のようなことを実践する人は後

を絶たなかったそうです。


酒文化が爆発したのが、江戸時代。この時代は今ほど水がきれいでな

く、飲料水を酒と変わらない値段で買わなければならなかったため、酒

を水代わりに飲むのが当たり前だったということです。


平均すると、一人一日二合半弱飲んでいたことになるそう。これは総人

口に対しての計算なので、飲めない子供も入れています。また、日本人

には当然下戸もいます。だから、酒が飲める人だけで計算すると、すさま

じい量になったはずです。


主婦のキッチンドランカーは、当たり前だったそうです。


また、アラキ、今ではアラックと呼ばれるウォッカが鎖国のはずなのに

ロシア廻りの北前船で昆布と共に積まれて、沢山入手できたので、大いに

出回ったそうです。江戸の大酒のみは、日本酒より安くて強いため、こっち

を好んで飲んだといわれます。


日本人は何故、こんなに酒好きだったか。それは、「変化」を重んじる国民

性と関係があるのではないでしょうか。変化と多様性。これは、日本にとっ

て、太古の昔からのキーワードです。


従って、人間の感性も、多様な視点が必要。だから、シラフでなくなること

によって発想の転換をすることも悪くない。むしろ視野が広がる。

そんな考え方があったと思うのです。


というのは、酒飲みの願望に満ちた見方でしょうか。