パタパタと廊下を走ってくる小さい足音が聞こえて、書類から目を上げた。案の定、書斎の入口のドアが薄く開いて、小さい顔がのぞく。怒られはしないかと、ちょっと不安そうな顔で。だからボクは、出来るだけ優しい顔で笑った。
「どないしたん?」
優しく呼び掛けると、ホッとしたのかニコリと笑って君はこちらに走ってきた。そして、ボクの膝の上に小さい両手を乗せて笑う。
「あんまり書斎に来たらあかんで、て言うてた筈なんやけどなぁ…」
しゃあないなぁ、と呟きながら君の小さい頭をクリクリとなでる。悪びれもせずに君が笑うから、ボクまでつられて笑ってしまう。本来なら、お休みの日は君とゆっくり遊んでいたい。でも、仕事の都合上なかなかそうもいかない事も多い。
でも…。と思いなおして君の小さい体を抱き上げた。
「休憩も必要やもんな。そしたら、ママも誘って散歩でも行こか」
抱っこしたまま椅子から立ち上がると、視界が高くなったのが嬉しいのか君は手を叩いて喜ぶ。君の喜ぶ顔を見てると、ボクまで嬉しくなる。
「散歩して気分転換や。よし、行こ!」
君は、ボクと彼女の宝物。君と彼女の笑顔の為なら、何でも頑張れる。本気でそう思っていることを、いつか君が大きくなった時に話そう。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
クリス君に子供ができたら…。すごい可愛い子供になりそうです。
なんと言ってもハーフ。そしてクリス攻略条件に魅力パラが入ってますから(笑)
いっぱいハグしてチューして育てるんだろうなぁ…。
なんて妄想を色々してしまいました(*^.^*)