【忘らるる…】
天地 好き以上
学力パラ１５０以上
3年目1月上旬に発生
―平日の昼休み・校庭にて―
？？「先輩～、何読んでるの？」
デ「あ、天地君。百人一首の解説本だよ」
天「へぇ。面白い？」
デ「うん。時代背景とか、どんな人が読んだ歌なのか、とか、いろんな方向から見ると面白いよ」
天「ふ～ん。僕も、中学の頃はちょっと百人一首には自信があったんだよ」
デ「そうなの？」
天「百人一首大会なら任せてよ！」
デ「あはは、すごいね。じゃあ、いっぱい暗記してたんだ」
天「まあね」
デ「じゃあ、好きな歌とかあった？」
天「う～ん、そうだなぁ…。別に好き嫌いで覚えてた訳じゃないし…。でも」
デ「？」
天「もし、今、先輩に贈るとしたら…ならあるかも」
デ「私に？」
天「忘らるる…てヤツ。先輩、卒業しても僕の事、忘れたりしちゃ嫌だよ？」
デ「ふふ、忘れるわけないじゃない！」
天「ならいいんだけど。○○先輩はぼんやりしてるから…」
デ「どういう意味？」
天「何でもな～い。じゃあね、○○先輩！」
デ「うん。（今の歌って、何だろう？）」
忘らるる 身をば思はず ちかひてし 人の命の をしくもあるかな
（あなたにわすれられるわが身のことは、なんとも思わない。けれどもわたしを忘れないと神にちかったあなたの命が、神罰でちぢむのではないかと心配だ）
デ（天地君…？）
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
当初、「忘らるる…」はクリス編で使おうかと思ってました。
が、この句には２パターンの解釈法があるそうですね。
忘れられてしまうなんて思いもよらないで、誓いをしてしまった愚かな自分を反省、という解釈。
そして、忘れないと神に誓ったのに忘れてしまったあなたに、神罰が下ったりしなければいいんだけど、というちょっと皮肉な解釈。
おぉ、白い面と黒い面を持つ天地くんにぴったりではないか（笑）と思ったりして。
「僕のこと、忘れちゃったら嫌だよ」なんて可愛い事を言いながら、「僕のことを忘れちゃったら、どうなるか分かってる？」みたいな感じでヽ(゜▽、゜)ノ
どちらの解釈を選ぶかは、あなた次第でございます( ´艸｀)