日曜日いよいよピアノの発表会でした。
娘と連弾を弾く予定の私はドキドキしながら
朝の会場お手伝いにいきました。
(私はぴあの経験歴ほぼ無し)
発表会が始まり、舞台袖でタイムキーパーをやってると、
年老いたひかえめな男性がスタンバイしていました。
そういえば、「先生が70歳すぎの方が
ピアノを弾きたいと習いにこられている」
と話してたことがあったな~。と
そして出番になり、ステージに歩いていかれます。
少しまえかがみでゆっくりとあるきます。
その背中をみつめていました。
曲目は『オーラ・リー』
オーラ・リーは、アメリカ民謡で、
ラブミーテンダーの元の曲です。
(ラブミーテンダそのものですね。)
ゆっくり弾き始めました。
決して上手ではありません。しかし、一生懸命で
びっくりするほど音色が美しく響きました。
所々ひっかかると、隣にいる先生がやさしく音符を指差していました。
そしてゆっくりと曲は進んでいきました。
その丸い背中を見ていると、自然と涙があふれてきました。
はじめての手習い。
私も連弾の練習で音符に苦しめられました。
脳みそがひっくり返る思いをしました。
それを、このおじいさんはやってのけたのです。
そして、70を過ぎてから、ピアノを習いたいという思い。その勇気。
まあるい背中には、計り知れない長い歴史があるのだと思うと
ますます、涙は止まりませんでした。
演奏が終わって、舞台袖に戻ってきた時に、『素敵でした。』
と声をかけたくても、恥ずかしい思いから、声をかけられませんでした。
後を追いかけようかと思ったその横から、別の方が声をかけられました。
おじいさんは、首をふって照れたように去っていかれました。
とても素敵な時間でした。
さて、私の娘との連弾は、
フラワーレメディを飲んで挑みましたが、
大こけにこけてしまいました。
弾き直したり、音をちがえたり、
完全に娘の足を引っ張りました。
(ごめんなさい!!)
舞台には魔物がいます!!
その後、冷静に分析していました。
どこでひっかけたのか、なぜそうなったのか?
その時、ふと気づきました。
なぜ、こんなに冷静に分析しているのか?
気持ちの復活がいつもより早い!
自分を責めない自分がいる。
いつもだと、自分を責めることに力を費やします。
『自分を責めることってかなりエネルギーを使うんだな。』
どうやら今までだと、そっちにエネルギーを使い過ぎて
冷静に分析できないでいたらしい。
自分を責めずにすむと、色々かんがえられるんだなぁ。と
改めて思いました。
では、自分を責めずにすむためには?
『自分のことが大好きで自分に信頼をおいていること』
だという思いに至りました。
そして、その日の夜、2年ぶりにお友達に会いました。
秋田からでてきたSさんはお友達でもあり、
オイルのお師匠さんでもあります。
東京に住んでいるNさんはいつのまにか、
丹田を鍛え、サンバの達人になってました!
2人の生き方は『自分が楽しいことする!』です!
その夜、たくさん笑って話しました。
そして、ピアノの大失敗を話すと、
『お~~~。他の演奏者に勇気を与えてきたね!!!』
と大爆笑!!!!
そうなんです!私はいいことをしたのだと
胸を張ることにしました!!!!
(ばっかだな~~~という声が聞こえててきそう。うふっ♡)
でもいいの~~~!!
わたしはね~~~~!!
舞台のうえでね~~~。
いいことを、
してきたんだよ~~~~~~!!!!!
あぁ、スッキリ♡