ドアが開き

女と初対面

 

相手は私を見て

誰だろうという風で

愛人の妻だとは思ってもみない様子でした。

 

 

女は寝起きではなく

シャワーが済んだのであろう

髪が少し濡れていて

小ざっぱりした印象で

少しあどけない感じでした。

 

素顔の女を見た時に

不覚にも、案外可愛い顔もするんだと

思っている自分がいた(笑

 

 

 

 

 

「なんの御用件ですか?」

 

 

「○○○の妻です。」

 

一瞬にして女の顔つきが鋭くなり

すぐに

 

「お入りください。」

 

何も言わず家の中へ入る

 

部屋は一人で住むにはちょうどいい広さで

こじんまりとしたイメージだが

割と荷物が多いなと感じた。

 

奥にベッドのある寝室が見えた

夫と何度も体を重ねた場所

つい数日前も(女との密会9月

 

こうして思い出すだけで

吐き気がする

 

女から食卓の椅子に座るよう言われ

お互い対面した。

 

 

「どうしてここに来たかわかるでしょ?」

 

「何でここに来られたんですか?

最近もう会ってないわ、会ってない 会ってない」

 

女は半ば私を小ばかにするような態度だった

携帯をさわり誰かに電話している感じだった。

けどすぐ携帯をテーブルに置いた。

 

 

「一年前から不倫して

自分のやってること恥ずかしくないんですか?

恥ずかしくないのか!!

これまで沢山の証拠と写真又は動画を持っているから

 

これからも夫と連絡をとったり

会ったりしたら即 あなたの職場や子供達に知らせます。」

 

 

女が私に静かにとゼスチャーをしたため

余計に大きな声で言ってあげました。

 

 

「どうして私のことを調べたのですか?」

 

「…」無反応 答える必要無し。

「あなたの勤務している○○療養病院にも全てを知らせます」

 

 

「…」

 

「これまでずっと黙ってたけど

あなたが夫と何処何処のモーテルに出入りした事

済州島に一緒に行ったこと

多くの事をこっちは掴んでるので」

 

 

「すいません」

 

済州島の事を言うと目の色が変わり

ゴメンだと

全てがゴメンじゃないか!

 

 

「それから弁護士に聞いたら慰謝料3千万ウォンかかるので

それも用意しときなさい」

 

「そんなお金ないですよ」

 

「とりあえずこの覚書(誓約書)に記入して!」

 

事前に準備していた誓約書を

(いつから不貞関係を持ち、これから会わないようにする

もし連絡をしたり、会ったりしたら

職場そして子供(息子と娘)そして実家の家族にもこの事を伝える。

といった主旨をまとめた書類)

を突き出しました。

 

女は不愉快そうに

態度悪く書類に記入していました。

 

ふと目の前のシンクをみると

以前夫の携帯から出てきた写真と

同じものがあり

 

やっぱり女の家の写真だったんだと

ここで一致しました。

雨続きの3泊4日

 

 

 

「あっそれから

私は離婚しませんから」

 

「…」

 

女が何処かへ電話をしようとしたので

夫に電話をしても無駄だと伝えると

そうじゃないと

夫の電話番号を削除したと見せてきました。

 

これに何の意味があるのか?

 

用が済んだので玄関に向かい靴を履く直前に

 

「相姦者の立場で何様だと思ってるんだ

いい加減にしろ!」

 

と大声で叫び

女の家を出てきました。

 

 

こうして女へ突撃は

終わりました。

 

10分もかからない時間です。

 

自ら進んでやったことです

もし女から警察に訴えられても

たとえ最悪罰金まで払うという覚悟での行動でした。

 

 

女に会わずに訴訟だけ起しても

夫は女と離れる確立は低いと思ったからです。

 

外に出て

携帯を見ると

息子から電話が数件掛かってきていました。

 

 

これから家に帰るからと伝え

車に乗り込みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暑くなってきたので

冷麺が食べたくなる

スープかビビンスープか選べるタイプ