20XX年、加藤 そらという人物が日本にいる。
そらは、30歳のニートである。
いつもなら、ごはんができると母親が起こしてくれる。
しかし、ある日いつまでたっても、「そら、朝ごはんできたよ」という母親の声がない。
空腹が限界にきて、そらは一階のキッチンのところへ行った。
そこには、牛ぐらいの黒い物体に丸い水晶のようなものが埋め込まれた生物がいた。
まるで、巨大な毛虫のようだ。
その黒い物体が、そらの方へ向かってきた。
そらは、急いで外へ出て、隣の黒沢さんの家へと向かった。
運よく、隣の家の鍵はかかってなかった。
「黒沢さん、助けて下さい」と叫んだが、返答はない。
家の中へ恐る恐る入って行くと、またさっきの黒い生き物がいた。
黒い生き物から、手が出ていた。
おそらく、黒澤さんの手だろう。
黒い物体は、人間を飲み込むようだ。
このあたりの人は、この黒い物体に飲み込まれてしまっているようだ。
こうなったら、とにかく警察に連絡しよう。
しかし、携帯は自分の部屋に置いてきてしまったから、直接警察署に行くしかない。
走って警察署に向かった。
途中、何度も黒い物体を見た。
なかなか、普通の人に出会わない。
いったい、昨晩に何が起こったのだろう。
黒い生き物に追われながらもなんとか警察署に着いた。
やはり、普通の警察官はいない。
黒い生き物だらけだ。
やっぱり、できるだけ遠くに逃げた方が良いのだろうか。
よく見ると、黒い生き物の横に拳銃が落ちている。
拳銃へ飛びついて、黒い生き物に一発弾丸を浴びせた。
弾丸で黒い生き物は吹き飛ぶが、少し間をおいてそらの方へ向かってきた。
銃弾は効果ないのだろうか。
すると、突然上の階から、銃声が聞こえた。
2階への階段を駆け上がった。
そこには、二人の警察官が黒い生き物を撃っていた。
そらは、警察官のそばまで駆け寄った。
警察官は、安堂 圭と末広 舞だ。
安堂 圭が「あいつら、体に撃っても効果がないから、丸い水晶のような部分を撃つんだ」と言った。
安堂の撃った弾丸が黒い物体の丸い水晶に当たると、水晶が割れて動かなくなった。
そらが「あの黒い生物は何ですか」と聞いた。
安堂が「俺にもわからねえ」「いつも通り出勤してきたらこのありさまだ」「ここから逃げた方が良さそうだな」と言った。
襲ってくる黒い生き物を撃ちながら、なんとか三人で逃げることができた。
そらは、母さんは黒い生き物に飲み込まれてしまったんだと思った。
安堂は、「そろそろ銃弾もなくなりそうだから、自衛軍基地で武器を調達しよう。」と言った。
警察署前に止めてある安堂の車に乗り込んだ。
それから、自衛軍基地まで車で行ったが、何体もの黒い生き物を撥ねたため車はボコボコに
なった。