数年ぶりに視野検査(GP)を受けた時のことです。

先に網膜剥離後どんどん見えなくなった右目の検査だったですが、覚悟していた通り、検査が始まっても光が全く見えて来ませんでした。

そして…また…地獄が…始まったのであるっ!!

 

 

光が見えてこないからボタンを押せないのです。

やり方が分からないだとか、ふざけてるだとかでは無いのです。

なのに、注意するみたいに

「目を大きく開けて、光が見えたらすぐにボタンを押してください」

って何十回も…本当に大袈裟でなく何十回も言われました。

 

何度も繰り返し言われるうちに、ボタンを押さないことを責められているような気分になりました。

仮にそれが私の被害妄想だとして、1度言えば分かることを、敢えて何十回も言う意図は何なのか。

 

一度、珍しく光が見えた時に咄嗟にボタンを押し損ねてしまい、「今見えました」と言ったら、

「見えたら押してくださいね!!」と叱るように言われ。

ミスして申し訳なかったけど、これで(やっぱり私がボタンを押さないことにイライラしてるんだな)と確信したのでした。

 

すでにうんざりするほどの長時間。

目開けてるし、真剣に見てるし、見えないから押せないだけなのに、

「目を大きく開けて、光が見えたらすぐにボタンを押してください」

って言われ続け、言われ続け、言われ続け。

ボタンを押さない限り解放されないのではないかと思えて来て、最後の方は適当に押しちゃいました。

そしたら程なく終わったわ。

 

そして今度は左目。

左目外周はわりと視野が保たれているので、ボタンも速やかに押し。

こちらはあっという間に終了しました。右目の何分の一の時間だったろうか。

「ね?分かる?光が見えたら押すに決まってるでしょ?分かった?」って言いたくなった。

 

 

視力検査も視野検査も、見えるor見えないというシンプルな物でなかったでしょうか?

見えないという訴えを認めず、検査師が望む答えを出さない限り許されず先に進まず解放されないって何なんだ。

圧力(を私は感じた)を掛けて無理矢理出した結果に、正しさなんてあるのか。

 

眼科患者歴は長いけど、これらシンプルなはずの眼科検査で、こんなにいも不快で苦しい思いをしたのは後にも先にもないです。

過去に受けた視野検査は、もちろんサクサク順調に終えられていました。

視野検査で疲れ果てて、途中放棄したくなったのも初めて。

 

おかげで眼科患者歴ウン十年にして初めて、検査プチ恐怖症になっています。

またあの永遠に終わりが来なさそうな長い苦しみの時間があるのではないかと、通院日の朝はウンザリ気が重くなります。

検査室に呼ばれて待っている間は、(申し訳ないけど)どうか違う担当者でありますようにと聞こえてくる声に耳をそばだててドキドキして待っています。

 

検査直後は頭に来てて、「なんなのよ!!!」と知り合いの何人かに愚痴ったら、別の病院で視力検査を受けた人は、視野の中央が欠けているので目を大きく逸らさないと見えないのだけど、それを検査担当に「ふざけないで下さい」って注意されたことがあるそう。

あるんですね、こういうことって…