KY日記

KY日記

海外に飛び出して国際けっこんし、今は社畜と家族奴隷の2足のわらじを履いてる元V系バンギャのつまんない日常生活などなど。
2002年からアメリカ住み。゚(゚´ω`゚)゚

ラブラブ

このキモいホームレスインタビューに衝撃。

 

これはかつて好きだったバンドのボーカルだった。

 

直近のインタビューは2025年11月にリリースされてるのだけど、インタビューによると

少なくともここ5~6年はホームレスの路上生活者。

しかもエコー・パークから少しづつ移動しマッカーサーパークにいたと!

それってめちゃくちゃ近くてよく通りかかるところだし、治安が悪いのでまず車からは降りない場所。

うちから車で10分ぐらいよ。そんなところにいたのね。

 

昔2002年頃、初来日したとき空港までお迎えにいって、意気投合してこの人におんぶしてもらったよ。

夜は打ち上げパーティも参加して、みんなお昼に日本を案内してもらってるけど行かないの?と聞いたら、「お金ないよ」って言ってたキャメロン。それでも翌日は渋谷で観光とお買い物楽しんでなんか魚屋がしてるようなエプロン買ってたわ、カッコいいとか言ってw 夜の打ち上げでもう帰ると言ったらなぜ帰るのか聞かれて私は明日も朝から仕事だしと「Because I have to live my life.」と答えて、その場にいた人にドッと笑われた。

 

アメリカのバンドマン、ドラッグ中毒になって結局路上生活者になるの結構あるあるなんだけど、日本では珍しいとはいえ、XのTAIJIもそうなってたよね。。。彼もキャメロンと同じく、最後にガールフレンドに追い出されたタイミングでホームレスになった。問題を抱えた男に、女が愛想つかした成れの果て。TAIJIには子供もいたのに。

 

で、このボーカリスト・キャメロンのインタビューは、アメリカの典型的な闇の一つの物語だった。涙

 

私はその後2003年頃渡米し、2005年にロスに引っ越してその4月か5月頃ハリウッドにライブに行った時、キャメロンがいた。もうその頃はおそらくヘロイン中毒で、キャメロンはスッキリと痩せていて、もともといい男だったのに更に痩せてかっこよくなっていた。だけど、ヤク中はお断りなので、それっきりだったのだが、インタビューによると、その後2005年5月だかにツアー中同じバンドのメンバーがツアーバスの2段ベッドでタヒんでいた。当時、ドラッグのオーバードースだったようなニュースで、それもよくあるバンドの話しの一つだった。結局事故死と報道されていたように思う。バンドはしばらく経ってツアーを再会していたようだが、それから10年ぐらいは私は結婚し、就職し、妊娠・出産とライブにも行かなくなってた。

 

だけど、キャメロンのインタビューでは、当時の事故のことを話していて、ツアー中に溶連菌(ストレップスロート)感染で体調を崩し抗生物質を飲んでいたメンバーに、キャメロンは自分が持っていた処方箋薬も飲むといいよ、と渡したところアルコールも飲んでおりよくないミックスだったようで翌朝バンドメンバーがタヒんでいた、らしく、これがキャメロンの転落の始まりだったと理解できた。よく話してくれた、って感じ。

 

キャメロンの心理状況と、私がいうところのアメリカの闇の部分、説明します。

 

1.生存者の罪悪感(Survivor’s Guilt)→最も中心にあるのはこれかも。 • 自分は生きているのに、仲間は死んだ • もしあの時こうしていなければ… • 自分が原因だったのではないか(戦争・事故・災害・依存症の死別などで非常によく見られるトラウマ) 事実上の責任の有無に関係なく、本人の中で加害者意識が固定化されてしまった。

 

 特に • 20代の若さ(未熟さ) • バンドメンバーという強い仲間意識 • ツアー(続行)という閉鎖環境 で、心の痛みと向き合える時間もなく(あったとて・・・)、罪悪感が逃げ場なく内面化した。

 

2.複雑性悲嘆(Complicated Grief)

通常の悲嘆は時間とともに形を変えるが、キャメロンのようなケースでは「終わらない悲嘆」になる。

それって、 • 喪失体験が現在進行形の痛みとして続く • 死を受け入れられない • 生活機能(仕事・人間関係)が崩れる • 自己破壊的行動(薬物・放浪・衝動性) 「悲しい」なんて感情はとっくに振り切って、悲嘆が人格の中心に居座ってしまった状態。

 

3. 道徳的外傷(Moral Injury) • 自分は人として越えてはいけない線を越えた • 取り返しのつかないことをした

•自分さえいなければ

これはPTSDみたいなものなんだけど、恐怖ではなく恥・罪・自己否定が中心。

人は「自分は罰を受けるべき存在だ」という信念ができると、ドラッグの過剰摂取、自暴自棄な行動を自罰として無意識に選ぶ。

これはYOSHIKIも破滅の美学みたいな表現をしてる。

(YOSHIKIも幼少期に父親が自◯するという経験をしていて、何故、という永遠の自問が終わらない状態)

 

4.アイデンティティ崩壊(Identity Collapse)

キャメロンは • フロントマン • 仲間の中心 • 成功しているミュージシャン

であった。しかし事件後、 • 自分は人を死なせた存在(しかも大切なバンドメンバーで兄弟のような存在を) • 成功する資格がない

という新しい自己定義に塗り替えられた。

 

これが起きると、 • キャリア継続や、人生そのものの継続が耐えられない。 • 普通の生活に戻ることが嘘に感じる結果、社会から離脱する。

 

5.自己治療仮説(Self-Medication Hypothesis)

薬物やアルコールは • 快楽のためではなく • 苦痛を止めるために使われる。(→ここがアメリカの闇!!)

=フラッシュバック、罪悪感、空虚感を一時的に麻痺させる唯一の手段。

 

(苦痛に耐えられない時、近すぎるところにドラッグがあるのがアメリカの問題。

トランプ政権が米国内へのフェンタニルをどうにか止めようと追加関税や国際的圧力措置をしている。大切な米国民の命をこんな形で奪うドラッグと密輸組織が許せないという気持ちはすごくわかるのだけど、この広い国で個人単位でそれが手に入りにくくなり、人々がフェンタニルに頼らなくなる、なんて日が来るのかは疑問。)

 

話戻るけど、だからドラッグでもアルコールでも依存は堕落というよりは、 対処手段が彼らにとってはそれしか残っていなかった状態。

 

6. なぜ「立ち直れなかった」のか(→ここも重要、ある意味運次第。涙)

 

意志が弱かったから→NO

才能があってもダメだった→NO

 

キャメロンの場合はまだ未熟な20代でのメンバーの突然死を経験し、 ・自分が関与したという認知 ・ロックミュージシャンの生活形態やツアー文化(孤立・過密・薬物近い) ・2000年代当時のアメリカにおけるメンタルヘルス/依存症支援の乏しさ(ゾンビがい過ぎてキリがないのよ!)

・金銭的にきちんとした支援が受けられなかった

・自分でも言ってたけどいいガールフレンドに巡り会えなかった など

いくつものあるあるな要因が重なって、回復のルートに辿り着けなかった。

(逆に回復ルートに乗れた人は幸運だし、一握り)

※逆に与沢翼とかは親が金持ちで強引に連れ戻しリハブ施設に突っ込める財力があり幸運だった

 

まとめると、心理学的に言えばキャメロンは「罪悪感と悲嘆が処理されないまま固定化し、自己罰とアイデンティティ崩壊へ進んだケース」。これはぜんぜん珍しい話ではなく、支援があれば違う結末も十分ありえた。

こういう傷を乗り越えられない人達が、路上生活者にはたくさんいるし、成功した人間でも自殺を選ぶ人もたくさんいる。(リンキンパークのボーカルチェスターもそう、幼少期のホモレ◯プのトラウマを克服できなかった)

 

お金があっても乗り越えられない、それってアメリカ人メンタル弱すぎだろって渡米当初は思っていたけど、そうじゃなくて、やはり日本よりも家庭環境が悪くてトラウマを抱える事件に遭遇する可能性も高い。

日本だって殺人やレ◯プの被害者や、目の前で子供が車に轢かれたとか、誤ってコロしてしまったとかそんな事件たくさんある。そんな人達がどうして乗り越えているのか、乗り越えられず人知れず自滅していることなんてニュースにもならないし、池袋暴走事故や、名古屋主婦殺人事件で26年越しにやっと逮捕された事件の被害者の夫とか、強い(く見える)人もいる。ああいうの見ると、日本人はやっぱメンタル強いんじゃないか、と思うんだけど、そこはそう思える答えに至ってないから現時点ではそうは思わない、という感じ。

 

あと日本はそういうメンタル的なトラウマの受け皿になるカウンセリングがまだ少ないよね。

アメリカだったらそれってとっくにカウンセリング案件だよって思うことをみんな自分で抱えている。

それもメンタルの強さとはまだ違う。

 

ただ、日本や韓国や一部の安全な国ってのは恵まれていると思う。

いまイジメ動画拡散とか流行っているけどさ。それでも、殺人やレイプはまだまだアメリカほど当たり前の国じゃないしさ。「きちんとしてる」人の割合がすごぶる多い。

 

だから路上生活者のキャメロン、キモ!というよりは、乗り越えられなかった彼をすごく可哀想に思った。

今からでも這い上がるチャンスはあるけど、誰もヤク中を家には入れられない。守るべきものもあるしさ。

 

だからコメント欄にはどうか、誰か親切な人が彼を救ってくれますように、というコメントが多い。

私もそう。毎日すれ違ってるかもしれない彼を見かけたら、食べ物ぐらいは恵んであげたいけどさー。(現金渡すとドラッグ買ってしまう人も多いからねー)

これから、ホームレスエリアを通りかかるときは、彼を探しちゃうよね。。。