あんにょん
怖い話する?
しない?
全然怖くないお話をちょっとだけ
むかーし、占いをしてもらえる居酒屋というのを友達に紹介してもらって、すっかり常連になったころのお話です。
そのお店のカウンターはL字型になっていて、私の特等席はいつもそのはじっこの席。
でもあの日、私はなぜか席をひとつ空けて座りました。
ようするに、はじっこに座らなかったのね。
友達から電話が来て、店の外へ。
お店の入り口の前で電話をし、正味5分くらい。
その間、お店に来たお客さんは居ません。
ところがね、私が店に戻ると、はじっこの席…そう、私の隣の席に座っている女の人が居たの。
あれ・・?え?
いつから座ってた?
気づいてなかったってこと?
…ってか、居たっけ?あんな人・・・
不思議でしかたなかった。
だって、電話が来る前に店の中に居た女性は私ともう一人だけで、あとは男のお客さんだったから見間違うわけがないし、新しく入ってきたお客さんがいたわけでもない。
たぶん私、ぽっかーんってなってちょっと立ち尽くしてたんだと思うんだけど、そんな私を見て店のママが『笑 居たわよ。Rinちゃんが来る前から。』って言うの。
『は?え?』ってなって、だけどその人居るのに『居なかったってば!』って言うのも気が引けるから、納得行かないままその人が帰るのを待つことにしました。
早くママに色々聞きたくてウズウズしてたんだけど、私が戻ってからほどなくしてその人は帰っていきました。
帰ったあとに『ねぇ、居なかったよ!私来た時から居なかったよ!誰も座ってなかったよ!』って言ったら『Rinちゃんが来る1時間くらい前からずっと居たの。じゃあ、なんで今日に限ってはじっこの席座らなかったの?』って言われて…
なんとなく違和感を感じて座らなかったんだけど…
『それは!……なんか違和感があったから…でも納得いかない!見えないとか、おかしいじゃん!ってか、この世の人?』
『うん、ちゃんと生きてる人。でもね…合わないのよRinちゃんと…。あの人の持ってるものがRinちゃんには良くなかったの。マズイかなって思ったけど、Rinちゃんを守ってるものがあの人の姿をあえて見せなかったみたいだったからさ~もう大丈夫よ~。』
そんなバカな…
亡くなってる人じゃなくて生きてる人が見えないなんてことある!?
怖っ
怖いんですけどー!
『怖いから帰る…』
そう言って席を立とうとすると、ふと、店の入口を見たママが『今は…ダメ。連れてかれる…』
連れてかれる!?
どこに!?
ねぇどこに!?\=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)/
か…帰れない…
怖くて外出れないー!
結局、閉店までいて帰ることにしたのですが、この日はそれまでと違って、生きてる人が見えなくなるという摩訶不思議な体験をしました。
そのママいわく、波長が合わないと眠らされたり見えなくされたりするそうです。
確かに、やや?って思う人とかが来ると急に寝ちゃうお客さんとか居た。。。
あれもそうだったのか…と納得してはみたものの、まさか自分の身に起きるとは思いもしなかった。
こんなことは、ママと知り合ってからしょっちゅう起きるようになりました。
だって、その店に行くたび、なんやかんや起きるんです。
その『なんやかんや』は、またどこかで。
私は怖かったんですよー
だけど、私以外の人は怖いと言うよりどちらかと言うと不思議な話ですな。