「am you」



この曲のイメ-ジは「解放」。





自分をがんじがらめにする鋼鉄の鎖を引きちぎって

今の現実世界という名の地面を死ぬほど力を込めて叩き割り
その底にある希望や絶望が入り混じっている何かにむかって落ちてゆくという風景。


自分のすぐ後ろの道が(というか真下から)崩れ落ちていっている橋上の線路を暴走する機関車に乗っているよな。

そんな切迫した疾走感


あの牧歌的カ-ニヴァル。


いよいよ落ちて行こうという直前の、

今いる世界への決別や愛惜や憎悪がひとつになった痛切でありながら清廉な叫び。


号泣しているんだけど、表情は曇りひとつない様な


落下してまさに底に身体が叩き付けられる寸前の、刹那にぼそりと呟いた独り言。




「Underground=雑音gravity」




アナログな内容を謳うデジタルな透き通る声に、デジタルな音色のアナログな凶気。
そこにアングラの、ひいてはザツグラの真髄がある。





僕はそう思う。