前回はこちら

自分の意思で自分の道を切り拓いたリィさん。


中学までは公立。高校は通信制高校、そして4月から製菓専門学校に入学が決まっている。


小中学は長期不登校だったが、高校は卒業する最低限必要な単位を取り、あとは卒業式のみ!


今まで不登校前も幼稚園年長から場面緘黙になり友達がいないリィ。通信制も在宅コースだったため、うちとの関わりにより社会性を身につけた。世の中のこと、社会の厳しさも本人のため教えてきた。


これは自身が大人になって、甘々な考えで社会に出て大変苦労したからです。


リィは専門学校は小さい頃からパティシエになりたいという夢を叶えるために入学します。


専門学校は現場経験のプロが教えて、即戦力になる人材を育てる魅力があります。きっと楽しいけど厳しさも知ることになります。


リィにとって久しぶりに毎日学校に通うことになります。同級生とコミュニケーション取らないといけないし、先生に自分で困りや質問を伝えなければいけません。


リィは自閉症スペクトラムで場面緘黙は2次障害。


発達専門外来に最後に行ったのは高1。診断書には緘黙と書かれていました。


だけど、かなり高校で克服できた。やはり通信制と言えども学校に全く行かなくていいわけじゃないから。


そして、うちは幼稚園から先生にリィちゃんに足りないのは自信と言われていました。だから、自己肯定感を上げるために本人の良さを引き出したいと得意なことを伸ばしたり、いいところを褒めたりしたし、いっぱい一緒に出かけた。


不登校でも目標は自立だったから何でも先持ってはやらず自分でできることはさせてきた。ただサポートとしてリィの取り巻く状況を把握、今やることやいつまでにやらないといけないのかを理解させ、そのために何をサポートするかを常に考えてきた。


だから、専門学校の先生に来月中旬に会うが、まずうち自身がリィの学校のことを把握すること、先生にリィの特性や課題を伝えること、どこまで親がサポートできるか、リィが今後学校に対して困るであろうことについて配慮のお願いをします。


入学前に発達障害をカミングアウトして入学させていただき感謝しています。


健常者と同じ学校に行くこと、通信制より人と毎日ダイレクトに関わるのでさらに自分と周りの違いを感じるでしょう。


リィは家でちゃんと周りを客観視でき、自分の考えを話すまで発達しました。障害特有のズレた考えもほとんど見られません。


軽度知的障害で療育手帳や特別児童扶養手当の対象なのにかなり発達したんじゃないか?


ただ社会経験不足。人との関わりも経験不足。人間関係や毎日学校に通うリズム、プロへの道の厳しさをヒシヒシと感じることだろう。


せめて、学校が障害の理解や配慮があればかなり行きやすくなると思います。頑張ってきます!