2年生の時の心理判定結果はこちら


4年前に新版K式で発達障害の診断を受けたものの平均値だったコゥ。特に目立った凸凹はなかった。


普通学級で通級通ったり、個別指導計画を担任に作成していただくなどしてましたが、5年生から不登校になってしまいました。


今回は中学進学に向けて学童向きの検査WISCで勉強においての困りを探りました。


12月24日の判定時は12歳5ヶ月。


受けたのはWISC-Ⅳです。




全検査(全般的な知能) 

101(平均)


言語理解(語彙力や文章表現、抽象的な言葉の理解

117(平均〜高い)


知覚推理(目で見たものを分析•理解したり、推理したりする能力)

106(平均〜平均の上)


ワーキングメモリー(情報を短時間記憶したり、頭の中で操作したりする能力)

100(平均)


処理速度(単純な作業を行う時のスピード)

73(非常に低い〜平均の下)




所見


全体的な知能水準は、同年代の平均レベルとあると考えられます。ただし、得意分野と苦手分野の差が非常に大きいことが特徴的です。


特に本児の場合、言語でのやり取りが上手なため、周囲から見て“できる”と思われやすいかもしれません。


苦手な事柄もあると周囲が理解して、必要に応じてサポートしてあげると良いでしょう。



得意分野


言葉で言われたことを理解したり、自分の考えを言葉で説明したりすることが得意です。


語彙や一般常識的な知識量は年齢相応ですが、その知識をもとに自分なりに考えたり相手に伝えたりする力が高いレベルで身についていると考えられます。


また何かしらのルールや規則性のある視覚情報を理解したり、それを再現したりすることも得意なようです。


ただし、日常的に目にする事柄のささやかな違いなどには気づきにくいかもしれません。


そのため、算数の図形問題などは得意でも、日常生活においては見落としが生じやすいかもしれません。


コゥはADHDです。他の家族が自閉症スペクトラムだからささやかな違いが気になって仕方ない中、気づけない、不注意が多いんですね。


これは勉強ができる、言葉の意味がわかり、説明できるから何でも気づけるかというと違うんですよね。


気配りは自閉症スペクトラムの姉弟よりはかなりできますが、提出物の出し忘れ、学校や家での忘れ物、なくしたりとかうっかりやらかす感じ。



苦手分野


単純な作業を素早くこなすことが苦手であると考えられます。


作業内容をすぐ理解したり、正確に作業をこなしたりすることはできますが、作業のペースが非常にゆっくりです。


学習場面では、板書やドリルをノートに書き写すことが苦手であると考えられます。


ワークシートを活用する、書き写すべきものを手元に纏める、複数のプリントを同時に見る必要がないように1枚のプリントにまとめるなどの工夫があると、本児の負担を軽減することが出来るでしょう。



立体的なもの、手先を使う作業は得意で速いですが、書字障害なのでそもそも漢字が抽象的にしか捉えられず覚えにくい。


だから、板書やドリルに書き写すのは苦手。学習において工夫のいる子なんですね。


読みは得意なので、授業や定期考査のパソコンでの入力を中学の先生にお願いしていただくために小学校の校長に引き継ぎをお願いしてきました。



その他


検査時の様子からは、長時間集中を保って取り組む様子が見受けられました。

所謂過集中状態だね。


しかし、自分で自分の疲労の度合いをモニタリングすることが苦手なようでした。


本児は疲労がたまると簡単な問題ほどミスが増えるようです。


周囲の大人が本児の様子を観察して休憩を取らせるなどの必要があると考えられます。


そうなんだよ。自分の脳の疲労がまだモニタリングできない。脳の使い過ぎでミスがね。


暑さ寒さの工夫もね、苦手。言ってあげないと寒い格好で出たり、顔が赤いのに熱中症になりかけ気づかない、プールのあと唇紫なのに気づかないとか。


中学になるとより反抗期とか、思春期だからね。素直に応じてくれないかもだけど、やっぱりたまに痛い目見て実感したら気をつけるからね。





以上が心理判定結果です。主治医の見解はADHDと書字障害です。


主治医からLDやADHD、高機能自閉症等を含めた障害のある子ども•保護者•小中学等を対象に、総合支援学校に開設している教育相談センターを教えていただきました。


総合支援学校の専門性や障害に対応した施設•設備を活かして、一人一人に応じた教育について相談できます。



中学の対応が不充分な場合、こちらに相談すれば保護者と学校の間に立ち支援してくれます。医療機関や福祉機関とも連携しているそうです。



コゥの中学からの復学がスムーズに行くようにサポート頑張ります!