美しい静かな田舎暮らしを考えて
別荘地で中古物件を買い、車なしで暮らす、地球にやさしい生活の軌跡。

十里木での生活で2年目を迎え、今思うこと-きらめく葉のありそうでなかなかない美しさが・・・

8月2日北側浴室からのしっとりとした十里木風景

去年の同じ日、8月2日に十里木 [ じゅうりぎ ] に移り住んでから、一年が経った。
慌ただしい日々の流れに乗せられて、流された来たかのような今日にいるのだけど、ここで少し足を止めて、振り返る。

[1/5]・・ネット環境がある故に成り立つ田舎暮らし
[2/5]・・人生のグランドラインを実現させる願い方
からの続き。



十里木の美しさとを、僕としては、生活者の実感として、一番伝えたいところになるわけだけど、それは、どこにでもありそうで、なかなか、ありえない自然美。
でも本来、生活になくてはならない普段の自然ということ。

南アルプスのような、ある意味、観光地向けとして映える景観は、特に十里木には無いと思う。
・・・まぁ、富士山の2合目に所在するということが強みと言えるなら、そうなのだろうけど、住んでいる僕にとって、富士山は富士山、十里木は十里木というところが実感。

富士山はともかく、十里木の良さは、風に揺れる葉のさざめきが光に輝く、カナダや北米のどこにでもありそうな田舎の「普通の美しさ」だと思う。

何気ない「普通」の自然にどのような良さを感じているか、テレビで見る風邪薬のCM的なものを例えとして伝えみようと思う。。。

映像で、旬の女性アイドルタレントが、木の家が建つ、落ち葉が舞い散る庭木のある敷地で、可愛いニット帽をかぶり、マフラーを巻いて、ミトン手袋に息を吹きかけて、手を暖めるといったような、何気ない普通の自然感のある生活のワンシーンがセットとして用意され、演出された「寒さ」を表現しながら、CMが流されていたりする。

消費者の生活感にうまく沿うような「家、木、ファッション雑貨」がガジェットとして使用されていて、どこにでもありそうで、実は計算されて用意された、その整った「普通」の生活感の表現は、現実の生活の眺めとしてはそうそうありえない。
ビールのCMなどに見える、おしゃれなナチュラル系の住いの映像も、同じことが言えるだろう。

自然豊かな地方の田舎は、当たり前だけど、CM用に人が調整して住んでいるわけではないので、下草が生い茂り、建物は実用的な趣きで、覗いて見える納屋には、生活感ただよう、日地用品の様々なものが詰め込まれていたりする。

おしゃれなファッションビルのレストランや、豪華な家での映像ならまだしも、おしゃれで整っている、ありふれた自然の中での生活が、ふんだんに自然の景観豊かな田舎にあるのかというと、少し考えれば、すぐわかることだけど、かなり可能性は低い。

映像向けになるような、落ち葉が舞い散る木々の下で、ホウキで枯葉を掃く姿が絵になり、あたりを見渡してみても、生活感を壊さない家々が木立を通して見えて、それが普通に生活の絵として美しい時間を過ごせる田舎は、そうそう無い。

その、可能性の低い、そうそう無い映像向けの美しい景観を持つ物件を見出せたのが、十里木だった。
落ち葉舞い散る木立のある敷地で、枯葉をざっざっとホウキで掃き集める、詩的で美しい姿を、僕たち夫婦が、自分たちの現実にして、残りの人生を過ごすことができると思ったのが十里木だった。

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