美しい静かな田舎暮らしを考えて
別荘地で中古物件を買い、車なしで暮らす、地球にやさしい生活の軌跡。
僕には野生そのものに見えた住まいの敷地
十里木 [ じゅうりぎ ] の住いを買う前に内見で訪れた時から、敷地のうっそうとした下生えは、僕にとって、征服するべき野生と思えていた。
それでも住みはじめてからは、すぐに冬がやって来たこともあって、屋内のメンテナンスに気持ちが注がれて、外のことはまったくほったらかしだった。
敷地入口にあるポストに郵便物を取りに行くとき、うっそうとした茂み越しに手を伸ばして、ポストの中をこわごわ覗くことに嫌気を差すようになったし、なんといっても郵便局の方に、申し訳ないという気持ちが押えきれなくなり、今年、春めいてきたころ、外での作業をしやすくなった時から、なんとなくポスト回りの草抜きを始めた。
何が息づいているかわからない下生えを探り、草を取り枯葉を除くのは、最初、ほんとうにこわごわとしたものだった。
今では、少なくとも敷地の自然環境は把握できているし、やっとゴールデンウィークにガーデニング用ブーツを買ったこともあって、どんな茂みにも、恐れることなく入り込めるようになったけど・・・。
作業用の準備がある程度整ったこともあるけど、十里木の自然に触れて・・・敷地の範囲でだけれど・・・、びっくりしたのは茂みに蛇や害虫がいないということだ。
・・・いるにはいるにしても、非常に生息割合が少ないようだし、少なくとも野放し状の野生に近い庭で、今のところ蛇には遭遇していない。
やぶ蚊がそこそこいるだけで、蛇や害虫の遭遇率は、もしかしたら住宅街並みではないだろうか。
誰もがそうだと思うけど、僕もあの爬虫類一般が得意ではないので、これには、本当にありがたいと思っている。
引っ越した時には、敷地に関して言えば、玄関アプローチの踏板から、足を踏み出したくはなかったもの。。。
今では、環境を知り、また注意していることが基本となっているけど、『慣れ』が最大の推進力となって、敷地の改良整備を進めている。
もっとも張り切りすぎて、右腕を痛めてしまったけれども・・・・。
他にするべきことが多発して、敷地整備もなかなか思うように進められず、それがストレスになるぐらいペースダウン・・・。
それでも、なんとか敷地入口のポスト回りは、草も無くなり、恐る恐るポストを開けることもなくなった。。。
郵便配達屋さんは、正直、仕事なので、どうも思ってはいないだろうけど、配達するにあたって、どう考えても手が入った状態がわかるので、無人宅に届けているかも?という不安はなくなったと思う。
草を抜いて、一度、土を綺麗に出した後、芝地に変えたいと思っているのだけど、ある程度の広さをきれいに土を出すまで、芝種を蒔きたくないので、今は、まだ土がむき出しのままだ。
芝地に変わるまで、時間がかかることはわかって、前もって芝種を買っていたのだけど、敷地整備で掘り出した溶岩をはじめとする岩で、泥を靴裏につけないよう踏み石の歩道を作ることに熱中してしまったので、芝地への改良は、さらに遅れに遅れている。
靴裏に泥が付かないよう、郵便屋さんに配達して頂けるよう、とりあえずポストまでの踏み石は敷いてみたが、とても凸凹で、今度は足首をくじきかねないポスト周りになってしまった。
・・・どちらかのデメリットを選ぶなら、泥の方と、郵便屋さんに言われてしまうかもしれない。
予定している長さに踏み石を敷き詰めた時点で、グラインダーで岩の表面を削って、歩きやすいようにするつもりなので、そのままにしておくつもりはないのだけど・・・。
果たして、僕は敷地入口を、改良したのか、改悪しつつあるのか・・・・。